ウォーリアーのレビュー・感想・評価
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突っ込みどころは多いが…
突っ込みどころが多い。体重差あり過ぎだろ、UFCをリリースされた物理学の教師が決勝まで行っちゃったら興行として終わりだろとか、そもそも上手く行き過ぎなんだけど、総合格闘技の持つ意外性と熱さに気付いたら泣いてた。
残念なのは、人間関係とかそれぞれキャラクターの持つ過去はドラマチックで面白いのに、全部語らせるだけで浅くしちゃってるところ。
子どもの手術費のために戦う兄。
人生から逃がれるようにして総合格闘技に辿り着いた弟。
兄弟の縁を切ってしまった元凶である元アル中の父。
盛り上がりエピソードを台無しにしてしまってる気がする。
トムハーディいつも通り無口で強かった。
トム・ハーディ見たかっただけ
シナリオの詰めの甘さが残念。あそこまでストイックに戦う意味の表現に説得力が弱い。俳優の力はあるがゆえにもったいないと言わざるをえない。
ニック・ノルティのダメおやじぶりが良いが、兄弟対決を描きたいがためにトーナメント場面も安直。
トム
ハーディ。意外と兄の方の、試合毎に身体が痛めつけられていく感じが、MMAっぽくて良い。クリーンの時すでにニックノルティはおじいさんだったが、エイハブ船長ばりに呑んだくれ感がましていて、良い感じ。
けっこう皆観てる
イイ映画だよなあ、これ。
日本じゃ格闘技はすっかりマイナーになってしまって、UFCで闘う事がいかに凄い事なのかピンと来ない人も多いだろう。
けど、だからといってキャストがアカデミー賞ノミネートまでされた作品を未公開のまま4年も無視してるなんて絶対に間違ってる。マッドマックスのヒットが無かったらこのままずっとDVD化も無かったかも知れない。ジャンルなんて関係無く、映画ファンなら観るべき映画だ。
本当に日本の配給会社は腐ってる。
実際、たとえ膝十字固めが分からなくてもニック・ノルティの演技を観るだけでも価値がある。カメラも素晴らしいし。
蛇足だが、劇中ニック・ノルティが白鯨の朗読テープを何度も繰り返し聴いているのはそれが喪失の物語だからだ。
モビー・ディックの復讐に取り憑かれたエイハブは手足を失い命を失い、果てに船と仲間の命も失う。
自分をエイハブに重ねて、それでも自分はこうはならないという戒めのために。何度も何度も。
タフガイ役の多いニック・ノルティだからこそ、あの哀愁が出せたと思う。
この作品に限らず、公開されない傑作はきっと沢山有るんだろう。この作品はまだ幸運なのかも知れない。
今夜もBDの再生ボタンを押しながら、この幸運に感謝する。
史上最高トム・ハーディ
もうとにかく最高です!!100万点!久しぶりに映画で号泣してしまった。それぞれに確執をかかえた兄弟、親子の超濃厚ドラマ。格闘シーンもカメラの感じがリアルでかっこよくて熱くなっちゃうし、とにかくトム・ハーディひたすらかっこよすぎる。最後の兄弟対決シーンとか、親父を子供のようになだめるトムとかもう、、、。優しい兄ちゃんも哀愁の父ちゃんもよったよ。映画っていいなぁ…
トムハの暫定最高傑作と言われていて、観た。正にだった。素晴らしい演...
トムハの暫定最高傑作と言われていて、観た。正にだった。素晴らしい演技。
あの眼つき。たまらん。
この映画、泣く泣くこの長さまで短くしたんだろうな。ギリッギリの長さ。
3時間バージョンで観たいと思わせるほど、もっと彼らをじっくり観ていたかった。
音楽も素晴らしかった。
The National のAbout Today.
映画 The Eastでも同曲が良いところで使われていてそれも良かった。
おれもこんな兄ちゃんが欲しかった。
号泣です。
壮大な兄弟喧嘩時々おとん
こんなに映画館で興奮したのははじめてかもしれない。これまで、ボクシング映画=単純に殴り合う映画、と少し距離を置いて考えていたが、ガラッとその考えを変えさせてくれた。ひとつひとつの拳が言葉となり、想いとなり、魂となり。。。拳で道を切り開く男たちの生き様。ものすごい。何度も涙腺が緩んでしまった。あまり多くは語れないが、すごい、その一言。
よかった
格闘シーンはすごくよかったんだけど、主要な登場人物がみんな「お前が悪い、オレは正しい」と言い合っていてつらかった。みんな良くも悪くもあり、誰でも叩けば埃が出るだろう。見ていてしんどい。しかし、そんな関係を超えてラスト肩を抱き合って退場していくところはよかった。
トム・ハーディの体がすごかった。特に肩の僧帽筋の張りがすごいことになっていて、同じ階級に見えないほどだった。マッドマックスよりもずっと存在感があり、暗い表情がかっこよかった。
ストロングスタイル
許しあえず、関係を修復できない、不器用な兄弟と父。多くの人に愛されている兄、すべてを失い孤独を抱える弟と父。
彼等は不器用故に拳を交わすことでしか、分かり合えない。映画はそれを一切の外連味を排除して、正面から描く。まさにストロングスタイル。
いまだかつてこれほど拳を握り締めて見た映画はないかも…
マッドマックスと並ぶ今年ベスト級。
その後考えてて分かった。
兄と父を決して許さなかった頑なさは、肩を外されようと決して戦うのをやめようとしなかった頑なさと同じなんだな。だから、最後のタップは試合の決着であると同時に兄・父との和解でもある。孤独な戦いの果てにようやく訪れた和解の時…
だから、あの後どんな現実が待っていようと、あれは大団円なんだな…
これが未公開だったって!?
4年前アメリカ公開されて日本未公開。親父の酒癖のせいで別れた兄弟が総合格闘技でぶつかる。兄弟どちらにも事情があって肩入れせずにはいられない。どっちもがんばれ!最後には熱いものがこみ上げた。傑作。90点
家族それぞれの思いを秘めたゴングが、今、鳴った…!
疎遠だった兄弟が総合格闘技のファイターとしてリング上で再会する…。
2011年のアメリカ公開以来ずっと気になってたこの作品、4年の時を経てやっと日本上陸!…と思ったら、未公開。
「ヒックとドラゴン2」に続き、何故未公開なのか納得出来ない力作!
「百円の恋」「激戦 ハート・オブ・ファイト」と格闘技映画の傑作続くが、共通して言えるのは、人間ドラマがしっかり描かれていなければ試合シーンの興奮も感動も無い。
その点、本作は、先の2本の例に漏れず、完璧!
アメリカ海兵隊だった弟トミーが帰郷する所から始まる。
元ボクサーだった確執ある父にトレーナーを頼み、大金を得る為、総合格闘技出場を決意する。
彼がそこまでしてリングに上がる理由は…?
海兵隊時代の苦い過去が関係していた…。
高校教師の兄ブレンダン。
父と縁を切り、妻娘と幸せな家庭を築いていたが、娘が難病に侵されている事を知る。
高額な医療費を稼ぐ為、妻に内緒で夜な夜な総合格闘技の試合に出場。
彼にもまた、リングに上がる理由があった…。
父パディの存在も印象的。
酒のせいで兄弟から見放され、酒を断ち、息子たちとの距離を縮めようとするが、拒まれる。
自業自得と言ってしまえばそれまでだが、枯れた佇まいは見ていて切ない。
遂にリング上で激突する兄弟。
どちらも決して負けられない、譲れないものを背負っている。
見守る父もどちらか一方だけを応援する事は出来ない。
それぞれの思いを胸に、家族の戦いの無情なゴングが鳴った…。
戦う兄弟に、出演作相次ぐトム・ハーディとジョエル・エドガートン。
例えるなら、弟ハーディは何処か哀しみを帯び、兄エドガートンは何処か優しさを滲ませ、両者共、自身のキャリアに残るであろう、文字通り体を張った熱演。
オスカーにノミネートされた父ニック・ノルティの名演も言うまでもなく。
撮影中に骨折したほどの壮絶な試合シーンは手に汗握る。
演者の力演と戦う理由が明確だからこそ、熱い感動が込み上げる。
日本劇場公開・未公開の基準はアメリカでの成績や質や日本人受けで決まるのだろうが、少なくともいずれも、「チャーリー・○○○○○」なんかより間違いなくクリアしている。
ひっそりとでもいいから劇場公開して欲しかった。
「みんな格闘技が大好き」。そこから「フォックスキャッチャー」への道は開ける。
2011年の全米公開。
何といっても、これまでトム・ハーディの最高作と言われてきた本作がついに日本DVD化。
劇場で恐竜出現しようが、違うトムが活躍しようが、何はさておき、まずはコレを見ないわけにはいかない。
トム・ハーディといえば、今では「MAD MAX」だが、しかしオレの中では「ブロンソン」あってのトム・ハーディ。
記憶にある「ダークナイト・ライジング」のベイン、「欲望のバージニア」のイカレ兄さんは「ブロンソン」とこの「ウォーリアー」によるものだとよくわかる。そのトム・ハーディの「MAD MAX」主演は、ほぼこの作品の、タフで、やんちゃで、そして寡黙なMADが評価されてのことだと思われる。
「MAD MAX」のMAXに狂気が足らない、という奴は「MAD MAX」シリーズを見て、そして本作を見るがいい。
ハーディの内に秘めたるMADを抑えてのMAXの演技は、ハーディがMADな男を演じることが出来るからこその演技であることがここでもわかるはずだ。
本作、究極格闘技の迫力あるシーン、崩壊した家族の再生、親子関係の到達点、兄弟の在り方、暴力家系の血統、PTSDぽいこと、など意外と欲張り。
しかし最もよく描けているところは「みんな格闘技が大好き」ってところ。
物語は多くのテーマを抱えての娯楽作ゆえ、展開ははっきり言ってファンタジー。特に決勝が兄弟対決というのは、至極当然の展開だが、逆にしらける。
本来最も盛り上がるべき兄弟対決が、一番面白くないことになっている。
戦闘スタイルにもちょっと苦言。エドガートンの関節技で勝ち上がっていく姿と、ハーディの瞬殺パンチのスタイルなどの違いはいいのだが、映画なので、そのスタイルに落ち着く描写が欲しい。
特にアニキのほう。物理教師(力学と関節技を結び付けるのか?)というインテリとベートーベン好きのジムオーナーからもっと練習スタイルに説得力が欲しい。(ジムオーナーのリングサイドからの叫びはとてもいいが)
でないと、世界最強のロシア人からの勝利は、ほんとにまぐれに関節決まったようにしか見えなくなる。
一方のハーディのほうも、おやじをトレーナーにするという意味が見いだせない。そして戦う理由や背景を決勝前に明かさないでよかった。瞬殺して、さっとリングから降りるところなどとてもかっこいいし、狂気を秘めているイケメンゆえ、あっという間に人気を博すのも説得力があるのだから。映画が多くのテーマを抱えているので、それを明かすことで、共感は得るかもしれないが、カリスマ性が削げ落ち、決勝戦では普通のファイターに成り下がってしまった。
しかし、アニキが勝たないといけないのだから、やはりハーディの決勝戦劣化は仕方ないのかもしれない。
まあ、格闘技トーナメントも実際も決勝戦は面白くない、というのと同じっちゃ同じなんだけど。
しかしトム・ハーディ出演作の最重要作品の1つであることには間違いない。
そしてすまん、エドガートン。いや、正直「エクソダス」しか観てないので、特に贔屓しているわけでもないんだが、「エクソダス」の君の可愛さ故、名前を憶えていたのだが、本作、クレジットが出て初めて、君だということに気付いてしまったわ。まあ、それだけ、「エクソダス」のラムセスがすごいパフォーマンスだったってことで。いやいや、もちろん本作も、「暴力家系の物理教師の格闘家」って顔にはなってる。徐々に身体が大きくなるのもすごい。
追記
こないだの「フォックスキャッチャー」のテイタム、ラファロにも感動したが、いや~、役者ってすごいねえ。ある意味おなじ「兄弟格闘技もの」だが、どっちか、というと、まあ、あっちのほうが好きかな。
なぜなら「笑える」から。「フォックスキャッチャー」は誰が何と言おうとコメディだ。
戦い抜く
迫力のファイトシーン。 本物の格闘家と肩を並べる(もしくは それ以上?の)二人の俳優。 昨今、お金をかけたり CGを駆使したりと幻想や理想を追う作品が多い中、久々の人間臭い・男たちとその家族を描いた 本作。 手に汗を握るシーンも、心のすれ違いや痛みを表すシーン、また許し許されることの重さや大切さを描くシーンなど 常に何かを感じながらの140分。 疲れましたが、観て良かったと思いました。
アル中を克服する父親・パディの元に現れた息子・トミー。 心に傷を抱えた彼は格闘試合・スパルタへ参加するために確執がある父親へあえてトレイナーになることを 切望する。 その頃、家計に苦しむもう一人の息子で 高校教師のブランドンは家族とマイホームを守るために 再び格闘の道へ戻ることを決める。 二人が目指したのは 奇しくも同じ舞台の場だった。。
アル中だった父ちゃん・パディを演じた名優 ニック・ノルティ。 久々に渋い演技を魅せてもらいました。 後半は もう少し息子と絡んでほしかったですが、“格闘メイン”の作品なので まぁ配役が良かったという部分で納得。 ハンチング帽に寂しさをのぞかせる表情が 印象的。
二男で 荒れまくりの生活を送るトミーに トム・ハーディ。 カッコいい!の一言。体づくりに どれだけ時間を費やしたのでしょう、尊敬します。 尖った性格のトミーを、表情やセリフの一つ一つで 丁寧に演じているところがまたすごい。 特に 後半の父ちゃんとのシーンは泣けました。
長男のブランドンを演じた ジョエル・エドガートン。 演技は60点、でも努力が見えるので+15点の 75点。 トミーとは対照的で保守的なブランドン。“トミーを気にかける”部分で、もう少し 感情移入があってもよかったなぁと思いました。トム同様、体づくりが大変だったであろう37歳、お疲れ様です。
ここでイケメン♡発見! たまたま見た映像の中でトミーを発見する 海兵隊員・マーク役にジェイク・マクラフリン。 一番身近なところで TVドラマシリーズ『グレイズ・アナトミー6』のカレフ医師の弟役を 演じていました。 彼、実際にすごい経歴の持ち主。 アメリカ陸軍の兵士として実際に任務に就いていたそうで イラク戦争時には 数々のメダルを授与されたそうです(どおりで、ユニフォームが似合ってた♡) チョイ役で主要メンバーとの絡みはありませんが 印象に残りました(イケメンだから?笑) これからに期待したい 俳優さんです。
前半は 人とのつながりを丁寧に描いていたのに 後半は戦いばかりに偏って、せっかくの(脇役)キャラクターが潰れていました(特にブランドンの妻を演じたジェニファー・モリソンと、校長先生役の ケビン・ダン、あ~もったいない。。。)
途中までは★5つを掲げていたのですが、後半失速したのと潰れキャラと、エンディングのハケ方で減点の4.0評価。格闘シーンはついつい声をあげてしまうリアルさです(必見☆)
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