劇場公開日 2011年11月12日

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「もっと多くの人の目に触れるべき映画」コンテイジョン 川柳児さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5もっと多くの人の目に触れるべき映画

2021年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

いやー、久々にすごい映画を観た、という感じ。

ヒーローが出てくるわけでもなく、怪物が出てくるわけでも宇宙人が攻めてくるわけでもない。

ただ、現在の世界の状況を予測したような映画が、10年前に作られていた、という事実。

なんで、この映画、それほど話題にならへんの(過去も現在も)?
なんで、そんなに有名やないの?
なんで、もっと放送せーへんの?

これ去年の夏前にいっぱい流してたら、少なくとも日本人は、もっと外出を控えてたと思うよ。

俺らは平気、と高をくくっていた馬鹿者(若者)も、ちいとは考えて行動を制限してたやろうし、
何回も緊急事態宣言を繰り返すほどの、感染者増加にはならなかったと思う。

ほんと残念。

時期的に宮内庁の怠慢が叫ばれてるけど、メディアだってこんな名作映画をほったらかしにしてるんやから、同罪やがな。

映画の内容としては、とにかく、ウイルスが怖い。不気味。

いや、もっと怖いのは人間。人間の群集心理。

日本人はあんな暴動は起こさないと思うけれども、最後の最後、切羽詰まったら日本人と言えど、自分がかわいいし、自分の家族が大切。

他人を犠牲にしてでも、自分だけは生き残ろうと必死になるやもしれん。

それを想像とは言え、映像で見せてくれた啓蒙的な映画として称賛する。

そして物語はDAY2から始まって、広がって広がって、最後はDAY1で終わるオチ。

オモロイ。

これ、次回のテレビ上映で観るかどうかのレベルやないなぁ。
DVDに落とすわ。

川柳児