劇場公開日 2012年11月3日

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「阪本節全開の映画で、全体的にはよかったのですが、今一つ乗れなかった。」北のカナリアたち Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0阪本節全開の映画で、全体的にはよかったのですが、今一つ乗れなかった。

2013年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

阪本監督が好きなので、見に行きました。

いつものことだけれど、阪本監督はスターさんの扱いがうまい。

映画の最初に、しかも登場順で、役者さんの名前が出るのは阪本監督の作品らしい。

オールスターの映画でも、いい役は一部の人で、他の人は死んでしまうか、素人の子供のサッカーみたいに、ボールのところに集まるように進行していくものが多い。

でも阪本監督の映画では、ちゃんと一人一人見せ場が入っていて、死んでいる人はいないし、それでいてバラバラにならず、ちゃんとまとまっている。

本作もそんな感じの阪本節全開の映画でした。

ただ、残念ながら今回は、誰のところにいっていいのかわからなかった。

本来は吉永さんのところにいくべきなのだろうけど、正直、いつもいい人の吉永さんはあまり好きではなく、感情移入できなかった。

他の人も、いい役ではあるのだけれども、ちょっと入れない感じ。

もしかしたら、カメラの木村大作さんがポイントゲッターなのかもしれないけど、職人技的な感じで、派手にポイントを稼いでいる印象はなかった。

個人的にはいい映画だと思うし、感動したのだけれども、今一つ乗れなかった。

吉永さんのファンの人が見るのが、一番入りやすいと思う。

Push6700