劇場公開日 2022年8月12日

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「ストーリー・テリングの巧みさが再確認できる」灼熱の魂 tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ストーリー・テリングの巧みさが再確認できる

2022年8月21日
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過去の母の物語と、その謎を追う現代の子供達の物語が並行して描かれる中で、徐々に真相が明かになっていく展開に、グイグイ引き込まれる。物語の描かれ方も、子供が事実を知ってから、母のエピソードが語られたり、その逆だったりと、画面から片時も目が離せない。
その構成の巧みさに、この監督は、つくづくストーリー・テリングの人なのだということを思い知らされる。
確かに、強引なところがあったり、ご都合主義的なところもあるのだが、衝撃の結末に持って行くまでの見せ方の上手さには、目を見張るものがある。
その一方で、そうした語り口の見事さが、最近のハリウッド大作では、あまり感じられなくなってしまったのは、残念としか言いようがない。
この監督の才能は、これぐらいの、小さな規模の映画でこそ発揮されるのではないかとも思ってしまった。

tomato