劇場公開日 2012年8月25日

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「人間違い抜刀斎でござるよ」るろうに剣心 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0人間違い抜刀斎でござるよ

2021年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 廃刀令も出てる時代だが、落ちぶれた武士はいまだに剣を携えている明治初期。偽抜刀斎も現れる不穏な世の中で、人を救うための剣を振るう緋村剣心(佐藤)であった。薫(武井)の道場で居候する身となり、武田(香川照之)の許から逃げてきた恵(蒼井優)も居候し始めた。

 かなり血が噴き出す映像が多いし、見せ場も満載。伏見鳥羽の戦いで知り合っていた剣心と斉藤。陸軍に入れと言われるが人を斬ることを嫌がる剣心の心を見せ、風変りな逆刃刀に込めた思いも伝わってくる内容だった。

 一方でアヘン貿易によって新政府をも転覆させようと企む武田は毒を巻き神谷道場を混乱に陥れる。さらにアヘンにかかわっていた恵をも捕らえられ・・・という展開。次から次へと強敵が現れ、女は捕らえられ、味方ができるというパターンの繰り返し。今までの時代劇の殺陣の常識を覆すような派手さと、“生かす剣”を志す剣心が面白い。剣を交えたときの火花という細かな特殊効果もいい。抜刀術の構えがどことなくアバンストラッシュに似てる。

 それほど好きになれないのは権力側の人間が最後に助けてくれるといったプロットだろうか。各地を転々とする流浪なんだから、過去のことはともかく、もちょっと孤高の男であってほしいかな。

kossy
かいりさんのコメント
2021年5月1日

平常運転のごとくきもちわるい香川さんが見れて満足です(笑)血が吹き出す要素多めのイケメン俳優によるサムライ映画の走りでしょうか?

かいり