劇場公開日 2012年8月25日

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「ほろ?」るろうに剣心 753さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ほろ?

2020年5月3日
iPhoneアプリから投稿

何がすごいって武田観柳。演じた香川照之。
彼ほんとこういう役、天才的に上手い。
あんなに心の底から憎たらしい奴を演じられるなんて、絶対本人もそういう人間なんでしょ、って思わず思ってしまったらもう彼の勝ち。
彼こういう役多いじゃん、でもそのそれぞれがちゃんとキャラ立ちしてる。ってことはそれだけテクニックを持ち合わせているということ。香川照之がこの映画のグレードを格段に上げているのは間違いない。

役者陣でいうともう1人挙げるならば蒼井優。
清楚な役柄から色気のある女まで行ったり来たりできる演技の幅。
その中でも今回は妖艶に。
白には何色でも入れられるのだね。

それから殺陣のレベル。かなり高い。メイキング映像けっこう話題になったから何度か見てるけど、佐藤健本人の熱量と一切妥協しない姿勢が伝わってくる。1対複数のときの「今後ろからいけたじゃん!」には本人もかなり気を遣っていたようで、その点もカメラワーク含めかなり頑張っている。でも正直まだ甘さはあるよね。けど後ろからとはいえ真剣勝負って怖いんだろうなあ〜笑 大勢で飛び込んで味方の刃が刺さったりとかも怖いし。だからあのくらいが自然なのかも。笑

人斬り抜刀斎という伝説と共に生きる剣心に、かつての剣心を知る面々が口々に語っているのは、いわばそれぞれの闘う理由。なければ最後の最後で命を分けるわずかな差が生まれる。
技は心。心の迷いは技の乱れ。
というようなこともテーマ性としてはあるでしょうかね。

あと、綾野剛の役、弾数、あれどうなってんだ?袖口にカートリッジ仕込んでるのか?

753