劇場公開日 2012年6月15日

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「昔々、白雪姫は自ら剣を持って悪い女王様と戦いましたとさ」スノーホワイト 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0昔々、白雪姫は自ら剣を持って悪い女王様と戦いましたとさ

2012年10月17日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

誰もが知っている「白雪姫」の話を大胆にアレンジ。
長らく幽閉されていた白雪姫が自力で脱出、王国を支配する邪悪な女王と戦う。

何と言ってもシャーリズ・セロン演じる女王が存在感を放つ。
その美しさと恐ろしさは“モンスター”級。
貪欲に美を追求する女の性を体現し、哀しい姿も滲ませる。

剣を持ち、甲冑に身を包む新しい白雪姫にクリステン・スチュワート。
もう王子様のキスを待っていられない!とばかりに行動力満点の凛々しい姿にはヴァンパイアも惚れ惚れ(笑)

白雪姫を助ける狩人にこの夏最強チームに仲間入りした“神の子”クリス・ヘムズワース、小人の一人に本当に“チビマリオ”になってしまった名優ボブ・ホスキンス、新旧の顔が揃う。

毒りんごを食べたり、小人が登場したりするが、作風はもはや原型すら留めていない。
おどろおどろしい黒い森と幻想的な妖精の森、ユニークなクリーチャー、激しいアクションとVFX…「ロード・オブ・ザ・リング」の路線を狙ったファンタジー・アクション・アドベンチャー。

姫と狩人と姫の幼馴染みが三角関係を匂わせたり(「トワイライト」かよ!)、白雪姫が初めて剣持つのに異様に強かったり、妖精の森の主が誰がどう見たって「もののけ姫」のシシ神様っぽかったりとツッコミ所も多いが、それらも含めて、単純に楽しむべきの痛快娯楽作。

近大