劇場公開日 2012年6月15日

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「戦う白雪姫」スノーホワイト スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0戦う白雪姫

2016年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

白雪姫と言えば、似たような時期に公開された「白雪姫と鏡の女王」もまた白雪姫を独自の解釈でアレンジした作品になっていましたが、ファンタジーコメディ調だったあちらとは違ってこちらはファンタジーアクション調と、同じ白雪姫を扱った作品でもまた全然違うイメージの作品に仕上がっていましたね。
まあどっちみち元々の白雪姫とは全く異なる、自分の道は自分で切り開く強い女性像が反映された白雪姫となっているのが、今の時代を象徴していると言えましょうか。

ただこちらの場合少々残念なのが、女王の美貌が際立ちすぎて、完全に美と言う観点では白雪姫が負けていたところでしょうか。
ラヴェンナ女王は、あのレベルの白雪姫ならそこまで恐れなくても大丈夫なのでは?と、思ってしまうぐらい、ラヴェンナ女王を演じたシャーリーズ・セロンの悪魔的美しさが際立っていました。
このキャスティングは、クリステン・スチュワートにとってある種拷問レベルでしょう!
相手が「白雪姫と鏡の女王」のジュリア・ロバーツぐらいなら、ここまでボロクソ言われずに済んだのに(笑)

まあでも、泥だらけになりながらも立ち向かっていく白雪姫の姿には、何だかんだで最終的には感情移入させられましたけどね。
民を鼓舞する白雪姫がカッコ良かった~!
しかし中盤までの詰め込み過ぎなストーリー展開のせいで、盛り上がるまでに相当時間が掛かったのはちょっと勿体無かったかな。
もう少しシンプルな構成にして、白雪姫が自然な流れで強くなっていく描写にした方が、入り易かったような・・・いきなり強くなっていた白雪姫には、苦笑いでしたから・・・。

それにしても、男性陣は空気だったなぁ。
特にウィリアム王子は、いなくても良かった感が半端無い。
中途半端なイケメンのサム・クラフリンが演じていただけに、まあこんな扱いになったのもある意味納得なんですけど。
一方、飲んだくれハンターのエリックはクリス・ヘムズワースが演じただけあって、存在感は抜群、しかし話の盛り上げ方が下手過ぎて、終わってみればどこかもどかしいようなエリックの扱いが、ちょっと悔やまれますね。
近々続編が公開されるようなので、そちらでのエリックの巻き返し的活躍に期待しつつ、悪魔的美女姉妹の美貌にも期待したいです!

スペランカー