劇場公開日 2011年10月1日

「緊迫感がないし、そもそも竹内結子はこの映画で何をしているのか」はやぶさ HAYABUSA Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0緊迫感がないし、そもそも竹内結子はこの映画で何をしているのか

2014年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

総合55点 ( ストーリー:30点|キャスト:60点|演出:60点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )

 堤幸彦という監督は緊迫感を映画から作り出さない(出せない)ということについては一流だ。長い年月とたくさんの資金をつぎ込んだこの大計画も、この監督にかかると、関係者の軽くて柔らかい日常の描写を繰り返すだけのただの喜劇にしてしまう。
 それが途中からははやぶさの問題が続出してくると、そんな日常劇は途端に影が薄くなって管理をしている場面の登場が増えてくる。軽い日常劇とはやぶさの話の異なる二つの話を強引に盛り込んで、一体何が描きたいのやら。そもそも竹内結子の演じる水沢恵役の話って、この映画に必要なの? 少なくともこの本来はたいしたことをしていない脇役が、わざわざはやぶさを片隅に押しのけてこの物語の中心に来ている意味がない。構成がてんでばらばら。これならば題名を「貧乏学生が宇宙科学研究所でバイトしながら博士論文を取るまで」にすればいい。ただはやぶさの役をしている架空の声が印象に残った。

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Cape God