劇場公開日 2011年10月1日

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「オーソドックスなラブストーリー」とある飛空士への追憶 krsknrmさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0オーソドックスなラブストーリー

2011年10月3日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

ヒット作を多く排出しているマッドハウスの新作、『とある飛空士への追憶』はとてもオーソドックスな昔ながらのラブストーリーでした。

この作品を監督された方は存じ上げていなかったんですが、脚本が奥寺佐渡子さんだったので、そう心配せずに劇場に足を運びました。
主人公2人を演じる役者の演技力に関しては全くの予想通りで、今更とやかく言うつもりもありません。
すっかり定着してしまった大作アニメの非声優の起用には嫌気がさしますが、そうでもしないと収入が得られないのもまた事実で、そこが難しい所です。そのかわり脇を固める役者陣は仲野さんや星野さんといった大ベテラン。
ベテラン声優の方によると、脇くらい固めないととてもお金を取って上映出来ないらしいです。

ともかくこの作品ですが、ベテラン脚本家の腕か監督の意向か、欲張らず、ただただオーソドックスにまとめあげたことと、マッドハウスの丁寧な作品作りにより、なかなかの良作になっています。
何処がどうすごいのか、と特定箇所を挙げられるような傑作ではなく、全体的に凡庸な作品ですが、だからこそ誰でも楽しめる全年齢向けの作品に仕上がっています。

こういった普通の良作というものが近年では減ってしまっているので、これはこれで貴重な作品です。
内容がベタでストーリー展開に目新しさなど皆無ですが、下手なことをして全てを台無しにするよりよっぽど賢いやり方です。

『サマーウォーズ』のような傑作を期待してしまうと肩透かしを喰らいますが、観ようかどうか迷っているならば、観てしまった方がいいかもしれないですね。ガッカリするような作品ではありません。

krsknrm