劇場公開日 2023年11月17日

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007 スカイフォールのレビュー・感想・評価

全236件中、181~200件目を表示

4.0現代におけるスパイ映画のあり方を問いかけたところは良かったものの、007らしからぬ心理ドラマに後半陥ってしまったことに疑問。

2012年12月25日
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鑑賞方法:映画館

 どれもこれも、ボンドマニアをうならせる仕掛けのオンパレード。シリーズ誕生50周年を迎えて、ジェームズ・ボンドシリーズの往年のファンには嬉しい作り込みなされた作品となりました。
 まず出で立ちからオールドファッション。主役を演じるダニエル・クレイグの髪が短く刈り込まれ、細身に仕立てられたトム・フォードのスーツがよく似合います。またオメガ・シーマスターやワルサーPPKも相変わらず、自分の一部のように決めています。冒頭の舞台は、シリーズにゆかりの深いイスタンブールだし、後半の山場では名車アストン・マーティンDB5が満を持して登場するのです。まさに新旧入り交じった趣向でした。
 加えて撮影が素晴らしいのです!
 例えば冒頭のボンドの落下シーンは、水中深く漂うところまで観客に体感させくれました。また美術セットも巧みで、孤島の廃墟のセットが長崎の軍艦島を借りていたことをテロップで知ってびっくり。軍艦島がよくぞあそこまで化けたものだと感心しました。

 けれども後半は、アクションの大判振る舞いが後退し、Mのダークな心理的葛藤がメインになってくると話は冗長になっていきます。過去にアカデミー監督賞を受賞したことのある監督が007シリーズを監督するのは史上初で注目されました。サム・メンデス監督は
演技を重視してアカデミー賞を獲得するために脚本からアクションシーンを削るだろうとメディアから憶測されて、本人は否定したものの007らしからぬ心理ドラマに後半陥ってしまったのです。
 007シリーズなら、やっぱりスカッとするアクション映画で、終始暴走するアクションが売りであって欲しいと思います。できれば時間も2時間以内でおさめて欲しかったですね。見終わった後、分厚い心理学の本で頭を一発殴られたようなめまいを覚えました(^^ゞ

 物語は、1作目ではスパイデビューの経緯が描かれて、2作目では個人的復讐がメインだったためクレイグ版ボンドが“通常業務”に就く初めての作品となります。
 盗まれた機密情報の奪還を命じられたジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は誤射され川に転落、行方不明になめという驚愕の展開。13分に及ぶ列車上の畳み掛けるアクションは、シリーズ中出色の見応えでした。

 いきなり被弾したボンドが、幽霊のようによみがえったかと思えば、MI6本部とボンドの上司Mを襲う怪人が出現します。
 今回のボンドの敵は、MI6の元情報部員、シルヴァ。任務中に存在を抹消されたのをうらみ、上司のMへの報復をもくろんだのです。その方法は、MI6の管理システムへのハッキングで、執拗にテロをしかけていたのでした。
(ハビエル・バルデム)

 コンピューターに弄ばれるMは、上部組織の幹部に引退を勧告され、首相官邸に時代遅れの諜報活動の意義を問われてしまいます。もはや、伝統的なスパイ稼業は四面楚歌と思われたところに、救世主のように現れるのが、肉体を駆使したアクションをたっぷり見せてくれたボンドだったのです。
 ここにメンデス監督の意図が濃厚に感じられました。シリーズ50周年記念という歴史を受けて、スパイ映画における「伝統と革新」というテーマを問いかけてきたのです。
 これまでのシリーズ作品では、ボンドが任務遂行中にバカンスやロマンスを満喫しながら、奇天烈な悪党をスカッとやっつけるお決まりのストーリーで果たして、現代の観客は納得できるでしょうか?“現代のボンドはどうあるべきか?”を果敢に追求しようとした製作陣の気迫がひしひしと伝わってきます。
 実際に情報戦の現場が次第に、サイバーテロとその防御に移行していくなかで、昔気質の殺し屋ボンドは必要なのかと自問するストーリーは、今までになったスパイ映画の視点と言うべきでしょう。
 せっかく斬新さに着目しながら、賞狙いに拘って、人間ドラマっぽくラストを操作したのは疑問です。はっきり言って、シルヴァが倒されて、Mが引退するラストまで蛇足のように感じられました。長年シリーズに貢献してきたMだけに、その引き際は丁寧に描く必要もあったかもしれません。それはできれば「Mの物語」として派生ドラマとして描いて欲しかったですね。

 とはいえシルヴァ役のバルデムは凄い収穫だったと思います。バルデムのファンなのに最初誰だか気がつかないほど、奇怪で不気味イメチェンして(本来そういう役柄が多いのだが、そんなイメージを上回る程という意味)登場してきたのです。その不気味さは、『ダーク・ナイト』のヒース・ジャレットに匹敵する怪演ではないかと感じました。今回限りが残念です。
 また技術担当のQが復活したことも、シリーズファンにとっては嬉しい設定となりました。彼は発明だけでなく、IT情報でもボンドをサポートし、今風のQらしさを発揮したのです。

 ドラマの後半、シルヴァの魔の手から逃れるためにボンドは、Mを連れてスコットランドの間旧家を訪れます。『スカイフォール』と書かれた家は、ボンドの生誕の家でした。 にわかにポンドの過去が明らかとなるような場所でシルヴァとの最終対決が行われることになるけど、肝心のポンドのルーツがあまりネタになっていないことに不満を感じました。『スカイフォール』とタイトルするからには、少年期の伏線があって、Mを連れて逃げてくる展開にが妥当だと思います。

 アクション映画としては、同じイスタンブールを舞台とする『96時間/リベンジ』が面白かっただけに、007もいっぺんリュック・ベッソンにプロデュースを任せてみたらいいのではないかとお勧めしますよ。

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流山の小地蔵

5.0007最新作、"最高"この一言に尽きる。

2012年12月25日
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楽しい

興奮

こないだ”007スカイフォール”を劇場にて鑑賞しました!!

もう序盤からのアクションに絶句し、大興奮状態。
大体の007作品って娯楽エンタテイメント系ハチャメチャアクションみたいだったのですが、今作はアクション要素も盛りだくさんながら、ストーリー、エンタメ、演技力、カメラワークと全てにおいて二重三重四重丸でした。

新しいQの登場やMI6のゴタゴタなどで、”ジェームスボンド、MI6は古い”なんて表現もされますが、なんてこたーない、現代でもボンドはやってくれます。

007ゴールデンアイ以来”M”を演じるジュディ・デンチ、今作が一番輝いている。

ショーンコネリーが一番好きだった私ですが、ダニエル・クレイグの3作(カジノ・・、慰め・・、スカイ・・)を見てきて、ダニエル・グレイグがかなり好きになってきました。

2014年にも新作を予定との噂もインターネット上には出てきていますが、ぜひ続けて欲しい、次回作、次次回作。

2012年の締めにふさわしい素晴らしい映画でした!!
もう一回見に行こうかな!!

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daramario

5.0御見逸れしました

2012年12月24日
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泣ける

楽しい

興奮

前作の「007 慰めの報酬」を観て、このシリーズもそろそろ限界かなぁというのが正直な感想だった。
「ボーンシリーズ」が良かったということもあって、何となく時代遅れな感とオヤジ臭さを感じたのだ。
その後のスパイ映画では「ミッション・インボッシブル/ゴーストプロトコル」も良くなっていたし「裏切りのサーカス」なんて素晴らしい作品まで出てきた今日、さすがの007シリーズも寂しいとは言え本作あたりで"ご苦労様"なのかなと……。
そして本作……。

すみませんでした!!
終わってませんでした!!
それどころか見事に生まれ変わらせた感さえあるではないですか!!

これは面白い映画になっていた。

エンタメとしても充分楽しめたが、そこに巧く織り込まれた過去作品へのオマージュと未来作へのメタファー。

007と言えばセクシーでゴージャス
"いい女と酒とギャンブル"
そしてボンドカーや武器アイテム
このすべてが本作には巧く入っているんだけど、中でもボンドカーとボンドガールの扱いはこの映画を象徴しているのではないだろうか。
作り手の意思表現とも言うべきなのかもしれない。
そしてラスト。
実は本作においてはボンドガールはこの人なんじゃないかと思ってしまう"ある女性"
007でこんなに泣けるのかとビックリしながらも嬉しく感じてしまった。
「アルゴ」を本年ベスト級にあげていたが本作に訂正したいと思います。

最高でした。

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harukita

3.5「カジノ・ロワイヤル」はただの奇跡だったのか?(かなりネタバレ)

2012年12月22日
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graham

5.0すごいドキドキした!

2012年12月22日
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泣ける

興奮

低い評価してる人の感覚がわかんない・・・
007は毎回ありきたりで、つまんなかったけど、
これはよく出来てると思いますよ。
見に行って失敗したとか、無駄だったとは絶対に思わない作品。

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ma-ko

4.5デザインに圧倒される

2012年12月21日
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興奮

萌える

もうオープニングシークエンスにやられ

劇場プログラムにもやられ

その世界観を圧倒的なデザインの力で見せつけられた感。

あ~面白かった 娯楽映画の鑑です。

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まっは尾澤

5.0おもしろい!プロットの勝利!!

2012年12月20日
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興奮

いや~、面白かったです!私はすごく楽しめましたよ♪

007ったって、半世紀も経って、冷戦も終わり国際情勢も様変わりして、何を仮想敵にしても「なんだかねえ。。。」感がぬぐえないところへ、誰もが薄々感じていた疑問(スパイってそんなに使い捨て?)、そして最強の敵を作りだしたプロットの勝利だと思う。二度と使えない手だけど。

寅さん映画よろしく、イスタンブールから上海、マカオ、そしてスコットランドと風光明媚な名所めぐり要素も満載。でもってMやQや世代交代、いろんな試みや工夫が盛り込まれて、これぞ50周年記念、素晴らしく豪華な作品になっていると思いますよ~。

ま、難を言うなら、そこまで周到なシナリオで追い詰めたのに、最後があんまりにもアナログ(笑)、しかもツメが甘すぎるんじゃないの。。。的な、なぜかちょっと敵側に肩入れしちゃったりして。
でも、結構長いこの作品を、全く飽きさせないで見せるのは流石としか言いようがない。

伝統やしがらみ、強い思い入れを持つ人が多いだろうに、時代に応じて方向性を変えていけるところに、このシリーズの本当の凄さを感じる。100周年をめざしてますます頑張っていただきたいです♪

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jaja100

4.0M

2012年12月20日
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ripc02

1.5連載打ち切り漫画かと思ったわ

2012年12月18日
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笑える

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しんざん

4.0「古風なものは捨てがたい」「古風のものはいいわね」

2012年12月18日
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興奮

知的

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shimo

3.5各国で興収1位だけど、作品的にはいまいち・・・

2012年12月17日
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興奮

ダニエル・クレイグが主演になってから、いろいろ掟破りの内容が続いたが、今回も首をかしげざるを得ない。今の時代、敵を作りにくいし、スパイといっても、ドンパチの派手なものではなく、地味な情報収集などの仕事なのかとは思う。だから仕方がないのかもしれないが、すっきりしない。弾めない。これが007かと思うと、ちょっと悲しい。私は娯楽を求める。爽快感を求める。残念だ。50周年記念作品なのにね。タイトルもどんな意味かと思ったら、そういうこと? つまらなすぎ~!

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瑞

4.0原点回帰

2012年12月16日
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PAO

3.5やはりAマーチン♪

2012年12月16日
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悲しい

楽しい

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ハチコ

2.0なんでこれが大ヒットするのか意味不明

2012年12月16日
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単純

だいたい007シリーズをあまり観ていない私がどうこう言うのが間違っているのかもしれないが、50周年記念で作られたというこの作品について、米国でロングランでヒットが続いている意味がまったくわからない。

確かに前半はかなり面白い。
悪役の知的ぶり、演じるハビエル・バルデムの怪演ぶりはかなり期待を持たせる。一気に物語に入り込めること間違いなしだ。

しかし後半に入ると突然互いに銃で撃ち合うエクスペンダブルズ状態になってしまう。車からマシンガンが出てくるのが007の真骨頂なんだろうが、バリバリと撃てば撃つほどこの映画そのものをぶっ壊している気がしてならなかった。
007という人のドライな人格にも共感が持てない。
だいたいあの終わり方じゃ任務大失敗なんじゃないの?ボンドさん?
あ、そういえばボンドさんって本名だったんだね。MI6ってみんな本名で工作員やってるのかしら?

観ていて目が点になり、終わったらなんだかものすごく時間を損した気分がした。
どうしても観たければDVDレンタルで十分。
劇場に行く必要なし。

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伊藤 貴大

3.5無敵ではなく悲哀あるヒーロー

2012年12月15日
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ミントユ

2.5う~ん・・・

2012年12月14日
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単純

難しい

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asers023

5.0007史上最も優れた作品。

2012年12月12日
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Takapy

5.0あんまり期待しないで見たら丁度良いかな

2012年12月12日
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興奮

50周年作品でしたっけ。
あんまり期待しないで観て丁度良いくらいの内容でした。
強烈にスリリングでもないけど、退屈しないで楽しめます。
何故評価が5かというと、ダニエル・クレイグの007が素晴らしいからです。
過去最高に仕事をした007だと思います。

ダニエルより前は艶っぽくてバブリーな男の夢の007でしたが、ダニエルは馬鹿っぽい派手さもなくスマートでクールな007です。
この点で時代と合ってて共感を覚えるのだと思います。

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bbemu

4.0‘M’にビックリ!こうなっちゃうんだ…

2012年12月9日
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興奮

予告編で破壊された列車に飛び移るボンドがカフスボタンをクイっとしめながらさっそうと歩き出す予告編から期待大!
やっぱりボンドはかっこいい!
50周年にふさわしくいろいろびっくりでした。
いつもの出だしの迫力あるチェイスシーンも実に見事!屋根上をバイクでチェイスするシーンなんて凄かった!
ニューフェイスの‘Q゜もオタク新人みたくいい感じ、それにまさかの‘Q’の活躍と成り行きにこれまたビックリ!
ビッグマザーぶりに嬉しさ倍増です、
いい意味で50周年クッキリ区切った感じです。
それに終盤に挿入される007のテーマ音楽がなぜか感涙モン。
映画のシーンにマッチしていました。
面白かった!!

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peanuts

3.0期待し過ぎた!!!

2012年12月9日
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世界で最も有名なスパイ映画 "OO7" ! ダニエルになってからの二作しか見たことがなかったけどちっとも良いと思わなかったけどそれに比べると楽しめた感が有りました! はっきり言って今までの作品はあまり良く覚えてないんですがダニエルが一番かっこ良く見えました! 内容的にはアクションもイマイチでボンドカーもボンドガールも全体的に物足りなさがあります! このシリーズってこんなもんなんでしょうか!? (*_*)

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アンちゃん