劇場公開日 2023年11月17日

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「ジェームズ・ボンド 新起動(ジェネシス)」007 スカイフォール Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ジェームズ・ボンド 新起動(ジェネシス)

2020年10月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

このタイトルはターミネーターの5作目からの言葉です。
そんなことより、現在、007 の最新作がこの冬公開予定だったというとことで、007 のダニエル・グレイヴ版を1作目から観ている最中です。
感想
ダニエル・グレイヴ版では最高傑作ではないかと思いました。いろんな名作から美味しい要素を抜き取り、往年の007 のお箱ストーリーと織り交ぜて描くその様はまさに新起動という感じ。
ダークナイト、ダークナイト・ライジングの様な立場的落ち込み、そして、そこからの立ち上がり。そして、無自覚な罪が産む最強の悪(ジョーカー=シルヴァ)。ラストはボンドの古郷(原点)での戦いを経ての物語的な次世代への継承。
素晴らしいと思います。何より満足なのが今作のボンドガールポジションがなんとあのMだということです。これまで、保護者の様な目で上官として主に厳しく、稀に優しく、スパイとしてのあるべき道を示してきた彼女が、まさかのボンドとの冒険の相棒役!コレは驚きました。彼女の横暴さには時々苛立ちを覚えていたので、ボンドガールらしい苦悩を観て逆に安心しました。
美術面でも時折りブレードランナーを思わせるカラフルで美しいセットが多数出てきてそこも新しいと思いました。
総評
007 らしい物語展開への原点回帰に興奮し、昨今の作風からオマージュも楽しめる美味しい作品。
前作、慰めの報酬で少し観るモチベーションが下がっていましたが、今作で一気に次作へのモチベーションが上がりました。

Y K