劇場公開日 2011年11月11日

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「ターセム+ギリシャ神話=「300」「タイタンの戦い」に及ばず…」インモータルズ 神々の戦い 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ターセム+ギリシャ神話=「300」「タイタンの戦い」に及ばず…

2013年4月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

「ザ・セル」「落下の王国」のターセムが描く、ギリシャ神話の世界。
世界支配を目論む邪悪なハイペリオンに、勇者テセウスが立ち向かう。
独特のビジュアルセンスを持つターセムとギリシャ神話の融合。ちょっと期待していたのだが…。

結論から言うと、ターセムが「タイタンの戦い」を「300」のような映像で作って外しました、という印象。
確かにターセムならではの映像センスは炸裂している。
が、しかし、アクションの高揚感も斬新さもケレン味も「300」に遠く及ばず。エンタメ度も「タイタンの戦い」と比べると乏しい。
最もテンションが上がるバトルシーンはラストぐらいで、金ピカ神様たちはあまり強くないし、インパクトのあるクリーチャーも登場しない。

ストーリーがメリハリに欠け、単調なのも痛い。
母を殺された主人公の復讐、神への信仰、神々と人間…面白味のある要素を詰め込んであるものの、全ては映像センスの前に活かせずじまいで終わっている。
登場人物も個性薄。ミッキー・ロークの悪役は凄みあるけど、どうもタイプキャスト…。

否定的な意見ばかり述べたが、主人公ヘンリー・カヴィルの彫りの濃い魅力や、故・石岡瑛子の奇抜な衣装はさすが。

それだけに、残念でならない。

近大