劇場公開日 2012年2月10日

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「冒頭クレジットのカッコよさが本編を凌駕している」ドラゴン・タトゥーの女 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0冒頭クレジットのカッコよさが本編を凌駕している

2022年6月21日
PCから投稿

映画の中でミステリーを使う場合・・あまり難しすぎると見てる人は理解できない。映画では謎やトリックはある程度シンプルでないと。・・ この映画を見ているそばから登場人物の名を覚え、写真が何を意味しているか理解して全てどうなってるか分かる人は東大に入れるぐらいの学習力の持ち主なんだろうと思った。
この映画が面白いと言って気に入ってる人は恐らく主人公の女性キャラクターに惹かれたのだと思う。 しかし私はちょっと今ひとつだった 。この女性キャラクターは精神がかなり病んでいるという設定なんだけども主人公との行動にそれが見られない 。これじゃあリュック・ベッソン作品によくある無口で天才で乱暴で運動神経抜群で・・誰にでも描けるベタキャラだ。主人公に出会って突然、精神が正常になったのか?異常性欲のコンサルタントに復讐する部分で異常性を描いているつもりだっただろうが、既視感があって物足りなかった。キャラ作りにもっと工夫が欲しかった。
それから、基本、話が長すぎる。 最初と最後が一つの話になっており、真ん中の部分が別の話になっていて二つの話をくっつけたような構成になっている。 それによって人物が多すぎ映画が長すぎ 話が複雑すぎる結果になってしまった。 私はこれを2回に分けて見たが一回で見れる人は何と言う忍耐強い人だろう・・
メインになってるストーリーも犯人の意外性のなさとか斬新さが感じられなくて面白くなかった。 聖書がらみのネタもとってつけたような感じでゴマカシだと思った。
この物語全体で一番興味を惹かれたのは ・・やばいから逃げようと思うシーンで 逃げなかった・・というあの辺の人間心理の説明だった。
ちなみにオープニングのカッコイイ曲を布袋寅泰がスーパーソニックジェネレーションというアルバムの中でカバーしている。それも超かっこいいのでぜひ聴いてほしい。

タンバラライ