劇場公開日 2011年9月23日

  • 予告編を見る

「53人でも衝撃的です!」4デイズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.053人でも衝撃的です!

2020年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 FBIロサンゼルス支局テロ対策班では緊迫した空気が流れていた。通常のテロ対策に加えて、銃乱射事件が発生し、その容疑者スティーブン・ヤンガーが逃走したというニュースが各テレビ局で放送されたのだ。至急、彼の近くの人間、通っていたモスクの人間を徹底的に調査するものだ。そして、ちょっとお茶目な捜査官フィルが向かった先は、何と国防情報局からもマル秘とされる“H”の家だった・・・

 サミュエル・L・ジャクソン演ずる“H”ことヘンリー・ハンフリーズって何者?という期待感。頭脳明晰で優秀な捜査官ヘレン・ブロディ(キャリー=アン・モス)との心理戦にわくわくさせられ、一行は軍事施設へと向かい、FBI、CIA、軍といった独立した団体が対立する構図に言葉が出ないほど驚かされる。

 犯人は拘束されていた!次元の違う情報戦の中、Hは常に命を狙われている尋問官であることがわかる。そして、拷問のプロだということも・・・ブロディは拷問禁止を訴え、証拠として認められないことを力説するも、大統領直属の人間に説得されるのだ。そして、おぞましいばかりの拷問シーン。というのも、アメリカ国内の3都市に核爆弾を仕掛けたという事実が判明する。

 テロに対する考え方が変わってしまうほどの内容でした。とにかく1千万人もの市民が死んでしまう恐怖と、拷問に耐え抜くテロリスト。飴とムチで尋問を交互に行う2人だったが、やはり騙し合い。大統領に対する要求自体もイスラム国家から軍を撤退せよという無謀なものや、個人的な家族のものだし、単にイスラムに陶酔してるだけの偏屈男だった。

 ショッキングな映像が多く、こんなサミュエルは嫌い!となってしまいそう。拷問の賛否もさることながら、テロについてまた考えさせられる作品でもあった。オリジナルエンディングに加えて別バージョンのエンディングがあるとのこと。いやはや、オリジナルでも十分伝わってきます。

kossy