劇場公開日 2011年10月22日

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「キャラ立ち」スマグラー おまえの未来を運べ aceさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0キャラ立ち

2011年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

主人公とおぼしき砧、便利屋山岡、秘密の運送屋丈とジジイ、田沼組組長、その若妻ちはる、組の幹部西尾、拷問好きでゲジゲジ眉の河島、殺し屋の背骨と内臓、それに警官AとBまで、アクの強いキャラをうまく配分していた。また、それぞれに見せ場があり、監督の優しさがうかがえる。主人公とおぼしきとしたのは人によってだれが主人公でも構わないからだ。それほど各キャラが魅力的に表現されていた。
河島の拷問はナンボもらっても耐えられるものではない。砧の状態がきれいすぎる。顔は涙、ハナミズ、ヨダレでぐちょぐちょ、失禁、脱糞までしなければリアリティーがない。まあそれだと引いちゃう人が多いと思うけど。拷問を逃れることができたのは、本気のウソを真実にして覚醒できたのか。死んだ背骨の霊が助けに来てくれたのか。その後の展開からすると覚醒ではないようだ。
エンドクレジットには監督、脚本、編集、石井克人とあった。監督は編集が一番楽しかったんじゃないかと思われる映像だ。このテンポは自分で編集しないと出せないのだろう。

ace