「もしAKBのセンターが映画の主演をやったら」もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5もしAKBのセンターが映画の主演をやったら

2013年1月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

幸せ

(↑正確には元センターだけど、映画が作られた時点では現役だったので)

“もしドラ”の愛称で知られている大ベストセラー小説の映画化。
原作者の岩崎夏海は元AKBのアシスタントマネージャー、プロデュースに秋元サン、出演者にAKB2名、主題歌もAKB…と、これはもう立派なAKB商法。
まあ別に、イイとか悪いとかイチイチ目くじら立てる事でもないんだけど…。

一昔前だったら「あたしを甲子園に連れてって!」だったけど、本作のヒロイン・みなみは「あたしが甲子園に連れて行きます!」。
時代も変わったなぁ〜。名前は変わってないけど(笑)
入院中の親友の代わりに野球部のマネージャーを務める事になったみなみ。
その為にまず、マネージャーとは何ぞや?とお勉強。
一冊の本を買ったのはイイけど、コレ、会社経営の本じゃん!間違えた〜!
でも読んでみると、結構使える為になる。
そうだ、ドラッカーさんのマネジメント理論で野球部を立て直そう!

まるで青春ドラマ版「マネーボール」みたいな、一風変わった切り口はユニーク。
ところが後半、結局「夢にときめけ!明日にきらめけ!」みたいな情に訴えた展開になってしまって、失速。マネジメント理論、関係ないじゃん。
また、ホンジャマカ石塚と青木さやかが唐突にマネジメント理論を説明する漫画チックなシーンにはドン引き。監督、センスねぇ〜。
大泉洋も今回はおとなしめで個性が光らず、主題歌“Everyday、カチューシャ”は明るくイイ曲だがどうも海のイメージなので、野球が題材の本作に合わず…。

前田あっちゃんは瑞々しい魅力を発揮。正真正銘のアイドル。
AKBを卒業して、イイ女優になれるかな?

アイドル映画としてはまずまず、青春映画としては普通、斬新な野球映画としては落第。
何ともちぐはぐ、残念で惜しい映画。

近大