劇場公開日 2011年4月29日

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「八方ふさがりのせつなさ。」八日目の蝉 小太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5八方ふさがりのせつなさ。

2011年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

 永作博美の笑顔が、時にせつなく、時にやさしく、時に怖い。
 擁護したくなりがちだが、立場を変えれば許せない話だ。理性では分かるが、心情としては一方的に悪と言い切れない部分もあり、悩ましい。

 仏教では、愛も執着のひとつであるから、捨てるべきとされているそう。学校の授業で聞いた時は、疑問に思っていたが、この作品を観ると腑に落ちた。
 夫婦愛、家族愛、親子愛、自己愛、様々な愛が不幸を呼び込む。

 誰の心情も理解できるから、悲しい。

 人間、強く生きなければならないのだろうか。

小太郎