劇場公開日 2011年4月29日

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「子供の世界は狭い。引越しで慣れた環境、大好きな友達から離れることが...」八日目の蝉 梅さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0子供の世界は狭い。引越しで慣れた環境、大好きな友達から離れることが...

2016年3月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

子供の世界は狭い。引越しで慣れた環境、大好きな友達から離れることがどれだけ不安で怖いことか分かる。でも本当は親じゃないけど薫にとっては親だった希和子は唯一無二の存在だし希和子にとって薫は唯一無二の愛しい宝だった。引越しを拒否する薫と、それでもなんとか言いくるめて島を出ようとする希和子。お互いの大事なものがかかっていて、そして皮肉にも「もうすぐ離れ離れになってしまうんだろうな」と嫌でも察してしまう。だから涙が出てしまった。
とても薫役の渡邉このみちゃんが可愛かった。井上真央の演技も良かった。
この映画を通して感じたことは、普通の家族や家庭を持つことがどんなに大変で素敵なことかということ。子供はまだいないが、子供を育てることが大変だということは経験や知識が少ない今でも少しなら分かっているつもりだ。夜泣きや教育、反抗期……。しかしそれでもなんとか乗り越えて、愛しい子に色々なものを見せて触れさせてあげたい。そして、乗り越えてそんなことができるような家族や家庭を築きたい。そんな想いを再確認することができた映画だった。

また恋愛や子供で失敗したり不安な時がきたら、この映画を見よう。そして原点に帰ろうと思う。私にとっては特別な映画なので、星は5つにしました。

梅