劇場公開日 2011年3月5日

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「なんとも不思議な映画。」ブンミおじさんの森 みっどないと・シネマさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5なんとも不思議な映画。

2012年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

萌える

2009年がミヒャエル・ハネケ監督の「白いリボン」。
それに次いで2010年にこの「ブンミおじさんの森」がパルム・ドール賞を受賞した。
同じようなモチーフと云うか、肉親の死者が現世に現れる、といった内容のものは大林宣彦監督の「異人たちとの夏」があるが、これはまた違った作品だった。とにかく不思議なトーンで淡々と描写するブンミおじさんとその家族の物語。そして意味深な、幻想的でもあるエピソードが抽入されている。
死期を悟った者のところに、森の中から先にこの世を去った者が現れ、家族そろって和やかに会話する、そういったシチュエーションだけでも何か心にジンとくるものがある。この先どうなるのだろうと気持ちは急かされるが、
あくまで物語りはゆっくりとしたペースで映し出される。タイの自然をバックにメルヘンとも言える不思議な物語。そう、たまにはこんな映画も心地よい。難解といえば難解。だが不思議な魅力がある映画であるのは間違いない。

みっどないと・シネマ