劇場公開日 2011年4月29日

「泣かないで頑張る。頑張るために泣く。」阪急電車 片道15分の奇跡 りりーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0泣かないで頑張る。頑張るために泣く。

2011年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

無知な私は、「ありかわ ひろし」さんと読んで、男の人だと思っていました。

「ありかわ ひろ」と読んで、女性の方だと知って、納得です。

作品に登場する、その辺りにいそうな女性達を、とてもステキに、個性的に、描いていていました。

片道15分。
駅の数、8つ。
そんな≪いつの間にか皆顔見知り≫的ローカル線。

悩みなんて一つもないわ・・・なんて人はいなくて、皆、悩みを持っていて、それでも生きていかなければならない。

でも、
どうしようもなくなった時。
進退極まったかと思った時。
投げやりな気持ちになった時。

誰かに、そっと温かい手を差し伸べてもらえたら・・・
その誰かが、知っている人であっても、全然知らない人でも、この気持ちを理解してくれる人だったら・・・、
そして、話を聞いてくれたら・・・
そんな、人の優しさにふれたら・・・
思いっきり泣いて、泣いて、次の一歩を踏み出せる。
頑張るために、思いっきり泣く。

今まで、泣かずに頑張ってきた気持ちが、報われる気がする。
こんなご褒美があっても良いよね。

宮本信子さんの、凛としたおばあさん。
中谷美紀さんの、気の強い女性。

二人の翔子の場面も、良かったな~。

南果歩さんの家族。
玉山鉄二さんのような男性。
いいな~。
(映画を見てから、日数が経っているので、役名を忘れた)

少し気になったことがある。
うるさいオバサン達を、一見して、セレブとわかる見かけにして欲しかった。
これでは、大阪のおばちゃんだわ。
その方が面白いけど、阪急だからね。

それと、安めぐみさんに、本当はもっと気の強い女なんだということがハッキリとわかる場面を、あと一つ作って欲しかったな。

りりー
かせさんさんのコメント
2023年10月19日

なかなか浩でひろ、とは読まないですよね。
でも中性的な名前が保守的な作風と相まって、物語にいい雰囲気を与えていると思います。

かせさん