劇場公開日 2011年10月15日

「正義とは?悪とは?意外に硬質なテーマがある!」電人ザボーガー さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0正義とは?悪とは?意外に硬質なテーマがある!

2015年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1974年~1975年に放送されたTV版「電人ザボーガー」のリブート作品。
オリジナル放送時には小さすぎて観てなくて、再放送でも観たことないんですが、鑑賞後にいろいろ調べたら、オリジナルのメインキャラ総出演なんですね。

いや、思った以上にちゃんとしたテーマがあったんですよ。

「何のための正義のヒーローか?」っていう。

悪の組織Σが政治家達を誘拐して、そのDNAを搾取してロボットを作ろうとしてるんです。
けど、政治家達が全員どうしようもなく悪くて嫌な男達で、Σって人間に騙されて裏切られて傷心のままなくなった人間をサイボーグ化されてて、悲しみを背負ってる。
どっちが悪者なのか?

で、主人公の大門は正義の味方として、やっぱ政治家達を助けなくちゃいけない。
正義って何のためにあるのか?ヒーローって誰のための?っていう葛藤があった。

板尾さん登場してからはコメディ色が更に濃くなりますが、あ、ちゃんとしてる!ってびっくりしました。
あと、ザボーガーってバイクだったんですね。主役の大門が変身するんだとばかり思ってました。しかもAIは搭載してない(途中で自我に目覚めるという設定)から、でっかいインカムで大門が指令を出す。予想外でした。

Σ側のロボットも、ブルドックとトラックの融合「ブルガンダー!」はいいとして、荷台っている?しかもタイヤつき。
頭の赤いライトが弱点!って……、タイヤパンクさせたらどうなるん(笑)?

しかし、空手の特訓中だとはいえ、お地蔵さんを蹴って壊しちゃいけないでしょ(これオリジナルのお約束なんですね)。
いや、これ、予想以上に面白かったっす(笑)

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さぽ太