劇場公開日 2011年10月29日

ステキな金縛りのレビュー・感想・評価

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4.5隅から隅までザッツ・エンターテイメント!な傑作法廷コメディ

2011年10月30日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

失敗続きの弁護士が、再起を懸けて臨んだ殺人事件の裁判。
しかし被告人の無罪を証明できるのは、
事件当夜に被告を金縛りにしていた落武者の幽霊ただひとり。
弁護士は幽霊を裁判所に召喚し、被告の無実の証明に挑む!

……え、本当の裁判でそんなの出来っこ無い?
バカらしいフィクションだって?
いやいや、あぁた、そんなこと言うだけ野暮ですぜ。
『ラヂオの時間』と同様、冷静になれば“んなバカな”な描写も多いのに、
映画のペースに巻き込まれ、いつの間にやら笑わせられ泣かされている。
だって隅から隅までスッゲー楽しい!し、おまけに優しさに溢れてるんだもの。

まず深津絵里と西田敏行のコンビが抜群!
「そんなん無理っすよぉ」といきなり若者言葉になったり洋食好きだったり、
中途半端に現代に馴染んじゃった落武者・六兵衛。
猪突猛進でド天然。「ヴゥァッハッハ!」と笑う姿や悪意の無い笑顔が可愛すぎる弁護士のエミ。
二人の丁々発止のやりとりが笑えて笑えて。
一方で、
過去の汚名を灌ぎたいと願う六兵衛と、父への複雑な想いを抱えたエミが
奮起する物語として一本スジが通っているのも好印象。

他のキャラも良い!
堅物キャラの反動が笑いと涙をもたらす中井貴一や、
確信犯的なダイコン演技が面白過ぎる竹内結子や、
前作『マジックアワー』のあの人とか……
ステキな面々が大挙登場でとても紹介しきれない。
僕があとひとりだけ挙げるとしたら……もうひとりの“落武者”(爆)。
なんでアンタが法廷内にいたんだよッ!

映画通の三谷監督らしく、
ソール・バス調のタイトルロールやゴシックな雰囲気漂う事件発生シーンなど、
ヒッチコック映画を彷彿とさせるオープニングとかも素敵だ。
他にも過去の名作へのオマージュがわんさか盛り込まれているようだが、
知ってる人はもっと楽しめたんだろうなあ、羨ましい。

本作で残念な点は3つ。
一つ目は、コメディにしてはちょいと上映時間が長過ぎること。
ニつ目は、贅沢だろうが、やはりミステリー的な面白さももう少し欲しかったこと。
そして三つ目は、これからまた数年は監督の新作映画が観られないこと。
三つ目のが一等残念です……なぁ〜んて綺麗にまとめすぎ?

ま、とにかく、今年公開されたエンタメ映画でも屈指の面白さ!
見事な“笑い泣き”でした。

最後に、これから本作を観る方々に一言。
「……エンジョイ!」

<2011/10/29鑑賞>

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浮遊きびなご

4.5笑える法廷ドラマ、泣けるコメディ

2011年10月29日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

三谷幸喜が本作を構想したのは約10年前。
以来、何度も何度も断られたとか。
映画はいざ公開してみなければ、何が当たるか分からない。
当たると思っていたのがコケたり、当たらないと思っていたのが当たったり。
後者に当てはまるのが、「お葬式」や「おくりびと」など、そして本作も。

「THE有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」と、日本ではなかなか当たらないコメディを大ヒットに導いて来た三谷幸喜、いくら何でもそろそろ息切れするだろうと思っていたら、またまた満足度の高い作品を完成させてしまった。
今回は、コメディ色の強い前2作とは違って泣ける要素を加え、満足度はさらにプラス。
「12人の優しい日本人」という傑作を作っただけに、今回も二転三転するオリジナルストーリーで、142分、全く飽きずに見れた。

役者たちもとても魅力。
深津絵里はもう終始可愛いし、西田敏行の存在はもはや語る必要無し!
呆気なく逝ってしまった阿部寛も、イイ奴にもヤな奴にも見える中井貴一も、意外と悪女役がハマってた竹内結子も、皆楽しそうに演じていた。

よくこんなユニークなアイデアを思い付くなぁ、と感心。
三谷幸喜の次回作には、またまたまた期待せずにはいられない。

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近大

5.02011年No.1邦画

2011年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

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Helguera