劇場公開日 2011年10月29日

「笑える法廷ドラマ・・・って言えるのだろうか?」ステキな金縛り colt45SAAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5笑える法廷ドラマ・・・って言えるのだろうか?

2020年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

2011年とちょっと古い映画ながら、その素敵なタイトルに引かれ観賞。
そのそも以前は三谷幸喜監督作品は「食わず嫌い」で避けていた傾向にあったが、たまたま観た(何故観たのかそのキッカケは今となっては不明だが・・・)「ザ・マジックアワー」が自分的にはツボにハマり爆笑の連続だった。この「ザ・マジックアワー」の元ネタは「サボテン・ブラザース」なのは明確だが、そのコンバートのセンスが絶妙。

で、「ステキな金縛り」は期待を裏切らない作品だった。
殺人事件の弁護を受け持つ深津絵里演じる弁護士は被告人の証言によるアリバイ「金縛りに会っていた」に対し、金縛りをもたらした落武者をアリバイの証人として法廷に迎えるといった無茶苦茶なお話。

三谷監督はそんな無茶苦茶な設定を「お笑い」と「センス」で回避し、最後まで魅せてくれる。
そもそも映画のマジックは「そんなのありえねー」的な部分を観客に忘れさせるところにあると思う。そりゃ当然冷静に観て、現実的にあり得ない設定のお話なんだから、ストーリーや演出に捻りがないと(つまり観客が映画に飲み込まれないと)ただの下らねー絵空事に終わってしまうが、そもそも映画なんて「見せ物」の進化系であり、サイレント映画初期の傑作「月世界旅行」を演出したジョルジュ・メリエスの前職は手品師である事から「騙す」要素が少しでもないといい演出・優秀な監督ではないと思うが・・・・

ファンタジーなコメディと言えば個人的に連想されるのが「ビッグ」とか「スプラッシュ」とか「花嫁はエイリアン」とかだろうか・・・所謂ラブストーリーを挟んだ物が多いと思うが、三谷は「法廷もの」に結びつけたあたりも面白い。

てか、今回三谷幸喜氏についてネットで調べたが、「12人の優しい日本人」の脚本書いた人なのね・・・頷けるなぁ。

colt45SAA