劇場公開日 2011年5月28日

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「ノンフィクションを観る感覚でないとキツい」マイ・バック・ページ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ノンフィクションを観る感覚でないとキツい

2020年4月25日
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鑑賞方法:VOD

学生運動が盛んだった時代を舞台に、雑誌記者と活動家を描く物語。
ガロとかCCRとかアポロ11号の月面着陸とか、時代を感じさせる演出はよかった。でも、本筋は活動家と記者のお話。武力行使を企む活動家側と、それを取材する記者という形で物語が展開していく。同じ時代を舞台にした映画をいくつか観ていたので、当時の活動家の言っていることが無謀なのは知っている。でも、松山ケンイチ演じる梅山の言っていることがうわっ滑りしていることにガッカリした。何がしたいんだ?との問いに、さては敵だな?と議論を避ける手法。それだけで梅山に共感はできなくなる。それが当時の現実なんだろうけど。
一方、梅山を取材する側の沢田にも共感できない。モデルの女の子と映画館でデートするシーンも唐突だし、後に発展することもない。最終的には自分も逮捕されて有罪判決が下されましたという結論。でしょうねという感想しか抱けない。
なんだこの映画はと思ったが、原作があって、しかも自伝的な書籍だったとわかって納得。ノンフィクションのような気持ちで観るならありかもしれない。いや、それでも話の盛り上がりがなさすぎだろう。

kenshuchu