劇場公開日 2011年2月19日

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「長い…」ヒア アフター Blueさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5長い…

2010年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

129分、いろんな人のスピリチュアルな体験と 周りのひとに理解されない苦悩と “あの世の人とのコンタクト”を 少しずつ見せていく作品。 長い… 重い… スッキリしない… 監督に期待しすぎた気がします。 私ごとですがここ数年 悲しい出来事が続いて、スピリチュアルや ヒーリング、サイキック(霊能者)などに とても興味があり観に行きましたが、アリソン・デュボアの本を読んでるほうが 心が満たされる感じがしました。

自分の(霊能)力をよく思わず、相手に触れるたびに“見えてしまう” その人の過去やあの世からのメッセージに悩む ジョージ、旅先で津波に襲われ 臨死体験をした ジャーナリストのマリー、身内の不幸を受け入れられず 心のより所を霊能者に求める 小学生のマーカス。 三人の物語から、運命の糸が手繰り寄せられていくという お話。

霊能者・ジョージを演じた マット・デイモン。 彼が演じるから期待したのですが… マットじゃなくてもよかったかも、という程度の役でした (ザンネン)。 演技は決して悪くありません。 アクティブな彼(『グリーンゾーン』や『ボーン・シリーズ』)ばかり 印象強くて、ジョージのような 内気で哀愁ただよう男は 別の人(アーロン・エッカートとか、エリック・バナ)が合ってる気が… でもマットじゃないと 話題性に欠けるかな(苦笑)。

ジャーナリスト・マリーを演じた セシル・ドゥ・フランス。 前半の津波シーンで 良い演技を見せてます。 目元と口元が ぺネロぺ・クルズを思わせる、キレイな女優さん。 マットよりも彼女の方が メイン(キャラ)になってる気がしました。

マーカス&ジェイソン兄弟を演じた フランキー&ジョージ・マクラーレン兄弟。 初々しい演技が自然で、彼らのシーンは 泣けました。 イギリス英語もキュート♡ たれ目もキュート♡

その他、ジョージとお料理するメラニー役にブルース・ダラス・ハワード。『トワイライト・イクリプス』でヴィクトリアを演じてる彼女。チョイ役(通りすがりな感じ)です。

ジョージの兄・ビリーを演じた ジェイ・モーア。 こっちもチョイ役、フツーの兄貴です。

内容はちがいますが 『ラブリー・ボーン』の時のような、答えが出たような出てないような スッキリしない感じがしました。 たぶん、求めていたものが違っていたからだと思います (なので 観る人によっては、良い作品なのかも)。 C・イーストウッド監督の 丁寧な作品の描き方は好きなのですが、キャラクターにこだわりすぎて ストーリーのリズムが乱れてるようにも感じました。

私のようにエンタメ重視の方は、後半 集中力が奪われる恐れがありますので 先にお手洗いを済ませて、ポップコーンとドリンクを L(ラージ)にして鑑賞してください・*★。

Blue