劇場公開日 2010年6月19日

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「薄皮一枚分の佳作」ザ・ウォーカー goshiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5薄皮一枚分の佳作

2010年7月2日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

主人公の強さや性格といった「かっこよさ」、ゲイリー・オールドマンにありがちな敵役、荒廃した世界になぜかよくいる美女など、設定のどこをとっても過去のステレオタイプから抜けきらない甘さが、せっかくの綺麗な映像を「単なるアート指向」以上のものにできないでいる。目標が「カッコイイ映像」を撮る、それ以上でもそれ以下でもなかったような印象。ただ、キーとなる本の「仕様」にもかかわってくる主人公の「秘密」は、それまでの刷り込みや微妙な伏線が奏功して意外に驚かされる。その薄皮一枚分、映像だけの映画とは別格だが、それに全てを委ねられるほど斬新とも言えないところが、手放しで高評価できない点でもある。

goshi