劇場公開日 2011年4月15日

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「決して笑えない喜劇を笑って見たい人にはお勧め」ガリバー旅行記 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0決して笑えない喜劇を笑って見たい人にはお勧め

2011年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

この映画4月公開で、タイミングが悪かったね。春休みのファミリームービーでなくって残念!
子どもなら、素直に楽しめた作品かも知れないですよね!春休み公開のタイミングが
外れたら、夏休みにすれば良かったのかなって少し残念に思える作品でした。

童話の古典を、巧く最近の3D作品として、楽しく現代風にアレンジして、リメイクしようと考えた企画、そこまでは良かったと思う。
しかし、アメリカの最近の若手のコメディアン俳優を誰に配役して制作するのかと言う段階で、ベストな俳優と言えば、やはり彼、ジャック・ブラックをおいて他の誰も適任者はいないのかも知れない。でも私は、そこの点に於いて、彼を起用した事に異議を唱えたい。

ファーストシーンのNYの彼はと言えば、メール係と言う、万年最下位の人間のやる仕事と言う設定+社内配達のメール係の職務をバカにしているのが気に入らない!
第2番目には、ジャックの起用をしたこの場合、役者としては巧いのは納得だが、彼の体格がメタボ体型だと言う点で、ここのNYシーンには相応しく無い気がした。
どうも、欧米型の人間評価の基準に、痩せている=健康=自己管理能力が優れていて優れた能力の有る人物と言う構図が出来ている点が気に入らない。
肥満体格=仕事が出来ない=ダメ人間
しかも好きな彼女にデートも誘えないイクジナシ、そして盗作原稿もする!何これ???

4~5歳迄のお子さんには離島に漂着後のシーンは、何となく画像も綺麗で、立体感が有るので面白そうだし、一応サクセスストーリーなので、楽しめるかも知れない。
しかし、大人だけでは十分に楽しめた?大きな疑問の残る作品だ!!

最近はハリウッドでも、人種で、肌の色であからさまに差別する映画は少なくなったが、まだまだ本作品の様に、職業的偏見、身体的偏見を植え付けるような、刷り込みをする、こうした家族向きの映画がある。
子供も大勢見る作品に限って多数この様な作品が制作されている点が、残念でならない。

ジャック・ブラックや、エミリー・プラントと言う最近とても、注目出来る俳優を起用しているのだから、作品の根底本当に、差別意識が見え隠れする作品では無く、心底笑える
楽しい映画に、巧いコメディー俳優たちを是非起用して欲しい!

ryuu topiann