劇場公開日 2010年7月17日

「とても淡い。」借りぐらしのアリエッティ りりーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0とても淡い。

2010年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「ハウル」あたりから見なくなり、「ポニョ」に至っては、テレビでしていても寝てしまう有様の私。

今回は、三浦友和さんが、声優さんとして出ておられるとのことで、見てきました。

三浦友和さんは、重厚感あり、一家の大黒柱として、さすがのお父さんでした。

大竹しのぶさんのお母さんも、慌てぶりがとっても良かった。

志田未来さんのアリエッティ。思春期の少女を好演。

神木隆之介君、ご本人がモデルだけあって違和感なし。

樹木希林さん、イヤなハルさんを、本当にイヤなヤツに見せてくれた。

少年が1週間滞在するお屋敷は、古めかしくて、お庭が広大で、色々な植物が咲き溢れとってもステキ。
また、箪笥や食器棚や壁紙、小物に至るまで、すべてがとても綺麗。
この映像だけでも、値打ちあり。

ストーリーはといえば、アリエッティ達小人の生き方を描いている。
いくつかの≪事件≫は起こるけれど、割と淡々と描いている。

アリエッティ達小人にとって、人間は必要不可欠の存在。
人間がいなければ、食料も燃料も衣服も手に入れることはできない。
生活する上で、とても大切な存在だ。

でも、人間と付き合うことはできない。
人間の思うままに、いいように利用され、いつかは滅ぼされるかもしれないから。
でも、良い人と、つかの間のふれあい。
そんなことがあってもいいよね。

憧憬や初恋に似たような、自分でも気付かないくらいの、ほんのりとした淡い気持ち。

人間は強い立場にいる。
他の動物や植物にとって、良い時もあるけれど、悪い時もある。
ご機嫌を損ねてはいけない存在なのだ。

小人達の生活は、反面、人間社会を映しているのですね。

りりー