劇場公開日 2010年7月17日

「夏、さわやかな森の風に吹かれながら 清涼スイーツをいただくような☆」借りぐらしのアリエッティ mary.poppinsさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0夏、さわやかな森の風に吹かれながら 清涼スイーツをいただくような☆

2020年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ジブリとはいっても、宮﨑・高畑監督ではなく、 米林さんですから、本家ジブリ作品とはいえません…
物語に深読みなどなく、なんとなくかる~くながめて楽しめる映画です。
でも、絵はきれいで音楽もさわやかで可愛らしく、 美しいシーンもあり、
真夏の映画館で見た時には、まるで 避暑地の別荘ですごすようなさわやかな時間をすごせました。
私はこの作品すきです☆

(とはいっても、母親小人と、家政婦ハルさんが、どうにも好きになれなくて。 宮崎監督作品だと、不思議なことに、悪役や敵でも、なぜか魅力を感じたり 憎めなかったりするのですが。 米林監督や吾朗監督の描く悪役(悪役ってほどでもないか(笑))は、どうも好きになれない。画面に映るたびに目をそらしたくなってしまう。大画面にアップで映った時は、ほんと嫌でしたね(笑))

ま その場面で目をそらしさえすれば、あとは、きれいな世界にひたれますよ~。
忙しくて避暑地に旅行なんて行けない、 別荘なんてもってる金持ちとちがう、そんな私でも、
さわやか~なすずしい風に吹かれて 小鳥のさえずりと 小川の水の流れる音をききながら つめたい美味しーい特製アイスをたべてるみたいな♪ 一服の清涼剤として良い映画ですよ。
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他の人のレビューで かみつかれてた場面について、
少年・翔は「君たちは滅びゆく種族なんだよ」なんて意地悪を言って、純粋なジブリヒーローではないんだけれど、自分も心臓の病気でもうすぐ死ぬと思ってるから、生き生きとしたアリエッティに嫉妬して、しかも 自分と違って 家族仲よさそうに暮らしてるアリエッティにも嫉妬して、ついそんな意地悪を言ってしまったわけで。 だって、小人から見たら巨大な人間だけど、12歳の男の子なわけで。 しかたないと思う。 ぐちをこぼしただけでしょ。 別にサディストでもなんでもないでしょ…。

ちょっと気に入ってる場面
ほかのジブリ作品へのオマージュ的に感じる、ささやかな場面がいくつか。
ダンゴムシと遊ぶ場面は ナウシカへの。
ラスト近く、猫にお礼を言って鼻をなでる場面は トトロの猫バスへの。
逃げる時にたぬきとすれ違う場面は、小人たちと同じく絶滅寸前でも「どっこい生きてる」ぽんぽこへの。
スピラーがアリエッティをなぐさめようと木苺(ぐみ?ラズベリー?)をあげる場面は トトロのかん太の傘への。
こういう場面 ほほえましくていいね。

My
Myさんのコメント
2020年9月1日

しろくろぱんださん はじめまして。
ありがとうございます。 ここのレビューではかなりの酷評で、えっそこまで言う?…と驚いていたのですが(;^_^ 金ロー放送後、だいぶ★も上がってたので ちょっとほっとしました。『ジブリ作品』と言うと、ナウシカやラピュタやもののけ…世界の歴史に残る名作ぞろいですから、比べてしまうと低評価になってしまうのは仕方ないかもしれませんが、ざんねんですよね。
これはこれで、さわやかで素敵な小品なことには違いないと思います。
ひと夏の切ない 淡い恋か友情か… 名付けられないかもしれない
ささやかな 忘れがたい絆。

小品としては、例えば魔女の宅急便と比べると… まあ確かに、こちらは盛り上がりに欠けてあっけないラストに感じてしまう点は否めないですね。
それはまあ、天才巨匠である宮﨑・高畑監督と比べてしまえばね…(;^_^

でもこのサントラ盤は 初夏の休日に流すお気に入りの音楽です(^▽^)
ケルティックハープのフォークロアな音楽が キラキラしてて素敵ですよね☆彡

My
しろくろぱんださんのコメント
2020年8月29日

初めまして。素敵なレビューですね。
改めて金ロードショーをみてアリエッティの小人の世界を垣間見ることが出来ておもしろかったです。
ハープの音色と曲のやわらかな歌声に心地良さを感じました。
最後アリエッティと翔のの別れのシーンは少し感動しました。

しろくろぱんだ