劇場公開日 2011年3月18日

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「ラスト30分以外“動きのない追跡”」トゥルー・グリット SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ラスト30分以外“動きのない追跡”

2011年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

正直言います。まともにウェスタンを観た事ありません。せいぜい「明日に向かって撃て」を1度観た程度です。はっきり言ってウェスタンファンではないのでしょうね。80年代、90年代あまりウェスタンはあまり製作されませんでしたしあまり知識がありません。この作品について知ってることは「勇気ある追跡」と言う作品のリメイクでジョン ウェーンがアカデミー賞・主演男優賞を受賞したという事くらいです。そして、私がこの作品に興味を持ったのはアカデミー賞作品賞候補であるという事とあのコーエン兄弟が監督を務めるという事だけでした。結果ラスト30分の時点である人が出てくるまでとても退屈しました。本当にこれがコーエン兄弟の作品なのかを疑ってしまうほどでした。そんな作品となっています。

チェイニ-という男に父親を殺されてしまった14歳のマティはコグバーンという男をたった50ドルで雇って、テキサスレンジャーのラビーフと共に追跡を開始します。

注目は撮影当時13歳だったヘイリー スタインフェルドの演技です。とにかく彼女の強さと弱さを使い分けた演技が見事です。しっかりしていてそうで緒戦は14歳の女の子です。それを完璧に表現しています。

しかし、見所はそんなところです。ラスト30分はまあまあよかったのですが、だからと言ってこれを名作と読んでいいのでしょうか?主演のジェフ ブリッジスも主演男優賞にノミネートされているようですが、私には「クレイジー ハート」での演技をただリサイクルしているようにしか思えません。悪役のチェイニーの登場もかなり強引ですし、欠点というか弱点だらけだと思います。はっきり言ってあのコーエン兄弟が作った作品とは思えません。

まあ、でも何だかんだ言って60年代の西部劇が好きな人は好きになると思います。ただ私がそうでないだけの話です。

SAOSHIーTONY