劇場公開日 2009年11月28日

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「ミミックとかレリックとか、巨大な虫はそんなに怖くない。」ビッグ・バグズ・パニック kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ミミックとかレリックとか、巨大な虫はそんなに怖くない。

2019年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 食料を探すため厨房に入ったときに這い出てきたゴキブリに驚いて飛び上がってしまうほどでした。やっぱり虫は小さいほうが怖い。そんな大パニックと化した街の中。大きな音を立てなければ虫は寄ってこないことだけがわかり、生き残ったメンバーたちがそれぞれの親族を訪ねて、主人公クーパーの実家にあるシェルターを目指す。

 どうしようもないチャラ男で非モテ系男子のクーパー。上司の娘サラに一目惚れして、お天気お姉さんシンディの誘惑をも断ってしまう。「あ、もったいない。据え膳食わずは・・・」と思ったお父さんはかなりいることだろう。しかし、後から思えばその一途さが彼らの命をも救ったのだと感じられる。

 虫に背中を刺されると上半身だけ人間の形をした“虫人間”に変身してしまうところがユニークだし、逃げるメンバーに女性がいなくなるのも珍しい展開。終盤には虫たちの巣へと向かうことになるのだが、やっぱり「虫よりも怖い人間」といったメッセージもあるし、なかなかよくできたプロット。元軍人のクーパーパパは教育熱心すぎたところもあったが、最期には父親らしいところを見せてくれるドラマも用意されている。B級虫系パニックものとしてはよく練られていた。

kossy