「タイトルで絶望的に損してる良作」RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 cross yukiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5タイトルで絶望的に損してる良作

2010年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

――twitterレビューよりコピペ(twitterID=skydog_gang)

『RAILWAYS』1 運転士になるまでの話かと思ったら、なって「から」の物語だった。家族の再生を描く話かと思ったら、再生して「から」の物語だった。ここが良い。人生って何かを達成したらゴールという訳ではなく「それからも続く」ものだから。

『RAILWAYS』2 最初の不仲パートは脚本演技共に紋切り型で不安を感じたがそれも早い段階で解消。静かに、しかし確実に流れる時間を映像に切り取ったかの様なタイトルバックの美しさが、この映画の目指す方向を饒舌に映し出していて素晴らしい。

『RAILWAYS』3 ただ、ある事故の動画投稿のパートで突然仰々しい展開になり、日本のダメドラマをみてる気分になり現実に引き戻された。後半はそれ以外凄く良かったのに…。それから、役割のある人物が多く一人に割ける時間が少なかった印象も。

『RAILWAYS』4 細かなエピソードを幾つか削り、その分人物描写を掘り下げればより惹き込まれる作品になったと思う。とはいえ今のままでも十分魅力的な作品。こうなると観に行く気にならない酷いタイトルと長過ぎて萎える副題が残念でならない。

cross yuki