劇場公開日 2010年3月20日

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「表面上は、可もなく不可もない作品に見えますが、案外深い」マイレージ、マイライフ septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0表面上は、可もなく不可もない作品に見えますが、案外深い

2010年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

大人にとって
ここまで毒のない作品も
珍しいんじゃないのかなぁ
良質な作品の典型例じゃないっすか!

~~

客電点灯後、
隣の男性は、
「まさに可もなく不可もない作品だね」と
感想を口にされていました。私は、その
回答に対して、拍手を贈りたくなりました(苦笑)

〈 家族 〉
〈 リストラ 〉
〈 生まれ変わる 〉

今作のキーワードは、この3つ。

リストラ担当と解雇される側の対比。
家族を回避する者と家族を求める者の対比。

最初から最後まで
この対比で作品は進められていきます。

クライマックスにかけては
ハッピーな部分も、シニカルな部分も、
両方用意されており、そんなのところも「可もなく不可もない」所以。

ただ、あの終わり方は、
私みたいな、独身男性にはつらいなぁ。

寂しい男と一方的に烙印を押されたみたい。
今日、真っ暗な部屋に帰るの寂しくなったじゃん(苦笑)

☆彡     ☆彡

目標とした
マイルを貯めたときの
あのうつろな表情、焼きついているなぁ。

夢や目標って
大事だと思うんですけど、
達成後の続きやはしごを
はずされたときのことも想定しておかないと
何のやる気もおきなくなって路頭に迷っちゃうんですよね。

「可もなく不可もない」と
書いていますが、そう見えて、
なかなか深みのある良質な作品でした。

septaka