劇場公開日 2010年9月25日

「お盆には帰ってこい」十三人の刺客 aceさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0お盆には帰ってこい

2010年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ロウソクの灯。灯というにはあまりにも薄暗い部屋。
それだけで江戸時代にタイムスリップ。
老中の重厚なセリフまわしで正統派時代劇かと思わせるが、
三池監督がまともな映画を創るはずもない。
両手両足を切断されなぐさみものにされた娘。
「田舎者の骨は硬いの~」と言って采女に何度も刀を振り下ろす残虐性。
絶倫小弥太が女に満足できず徳兵衛に乗っかるナンセンス。
新六郎「遅くてもお盆には帰ってくる」ジワ~ン。
最後に生き残った新六郎が刀を捨てようとするが、刀が手から離れない。
斬って斬って斬りまくって手が硬直してしまったのか。
でも、映像のしぐさはそうではなさそうだ。では何なのか。
武士を捨てようとしても捨てきれないことを、象徴しているのか。
分からない。

ace