劇場公開日 2010年1月9日

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「アクションシーンは規格外の迫力だが、良くも悪くもゲーム感覚」彼岸島 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アクションシーンは規格外の迫力だが、良くも悪くもゲーム感覚

2010年1月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

吸血鬼に支配された絶海の孤島を舞台にしたバトルアクション。ホラー色は薄め。

この映画の吸血鬼の新しい点は、咬まれて血を吸われただけでは吸血鬼にならない点。つまり吸血鬼逹と戦う主役逹も、多少はムリが利く(笑)。アクション映画としては美味しい設定であり、実際、アクションシーンはかなりハードでケレン味たっぷり。クライマックス30分の一大活劇は、邦画としては明らかに規格外のド迫力。日韓合作にして大正解だろう。

……しかし肝心のストーリーは……
良くも悪くも、この映画以上に“マンガ的”“ゲーム的”という言葉の似合う映画もそうそう有るまい。
ボス敵やその腹心や巨大生物とのバトル、格好(だけは)良い刀の持ち方、ステレオタイプなキャラに超王道のストーリー展開、挙げ句は“レジスタンス”や刀の師匠(お面が変)まで飛び出す始末。
撮り方が上手いので違和感は抑えられているが、台詞も現実じゃ絶対口にしないようなクサい言葉ばかりで、そんな映画が苦手という人には正直オススメできない。
逆に映画『リアル鬼ごっこ』みたいなのを楽しめた人はこれ以上無いってくらいに楽しめるかもだ。

かくいう僕は3分に1度ツッコミを入れながら観てましたが。

浮遊きびなご