劇場公開日 2009年11月7日

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「想定外の良作」天使の恋 k.moriさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0想定外の良作

2011年12月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

はじめは、佐々木希の美しさを鑑賞する程度の気持ちで観はじめた作品であり、確かに、佐々木希による佐々木希のための映画であることは間違いない。しかし、単なるアイドル物(彼女がアイドルかどうかは別として)の範疇を越え、想定外に良い作品であった。

極悪少女が、一人の男性と出会うことで、女性としてのやさしさや愛情に目覚めるというストーリー。昔のハリウッド映画のように、いまどき珍しいくらいの、ド真中ストレートなドラマだが、それがかえって新鮮な感覚を与えている。

彼女の演技は、決して上手いとはいえないが、普段の彼女のイメージとは違い、しっとりとした、深い味わいがある。東北女性的な控えめな感情表現がこの作品の奥深さを増す役割をしているように思われる。

撮影は、北野ブルー系で美しく安定感があり、お金をかけて撮影しているなと思わせる。

他のレビューで、映画館で観た人の話として、終わった後、観客の女性の多くが泣き、ほとんどの人が満足して帰って行く様子が語られているが、そういう状況が理解できる作品である。

k.mori