劇場公開日 2009年6月13日

「原作は、相変わらず好き」ラッシュライフ ブッチマン2013さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5原作は、相変わらず好き

2014年4月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

原作は短編集。イカした空き巣泥棒、新興宗教に堕ちる若者、欲にまみれたカウンセラー、全てを奪われた画商、リストラされたサラリーマン。これらの話がそれぞれ薄く繋がって、金持ち画商のエピソードに結びついていくわけです。こういう薄いハッピーエンドっていいですね。人生、このくらい、重くないハッピーエンドの連続なんじゃないかなって思います。それは、原作の妙であり、原作が好きな私の補正かもしれませんが。
映画としては、いまいちでした。
俳優陣は豪華なのに、上滑りしているというか。小説で味わえる理不尽さやそれに対する怒り、逡巡や感動が、本来カットや演技で見せられるはずなんですが、深いところにもっていきすぎましたかね。河原崎の歩くシーンとか。それぞれの物語の関連性も、あっさりしすぎててわかりにくいし。きっと、メリハリがないんだと思います。特に私の好きな宝くじのくだりは、あんなにあっさりではなく、もっともっとためて大げさにしてもいい。
って、作れる腕も時間もないですが、勝手な観客の戯言として。

コメントする
ブッチマン2013