劇場公開日 1955年1月29日

「ウイットに富んだ会話。ヒッチ・コックの演出・映像に満足する。」裏窓 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ウイットに富んだ会話。ヒッチ・コックの演出・映像に満足する。

2023年3月9日
PCから投稿

足を怪我したプロカメラマン。
動けない彼は望遠レンズで窓の外を見る。
映像も観客も部屋の中、彼と同じ状態で進んでゆく。

窓の外の様々な人の生活、風景、その世界。
そこにある喜びや悲しみ、そして憎しみ。
彼が「ミス・ロンリー」と呼んでいた女性がいる。
(ひとり暮らしの孤独な女性)
彼女のパフォーマンスは滑稽で悲劇的、
同時に心痛むものがあった。しかし、、、
動けない彼にはどうすることもできない。
そんな時、窓の向こうの出来事に疑念を抱く。

彼は部屋から一歩も出られない展開。
協力するのは彼のフィアンセ(グレース・ケリー)
彼らが見た窓の外の事件は、真実は、、、。

窓の外の距離のあった人物の接近にドキドキ!!
「なんという効果のある演出なんだ」と驚いた。
しかしグレース・ケリーは素敵すぎて反則に近い。



何度も観たこの映画、ヒッチ・コックという監督は
なんて巧みで面白い映画を作る人なんだ、と感心する。

星組