スラムドッグ$ミリオネアのレビュー・感想・評価
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構成の面白さ
インドのスラムとサクセスストーリー、ラブロマンスが合体したような作品。独特のノリの良さと、展開の速さに引き込まれる。特に、主人公の解答と回想が交互に組み合わせれる構成の発想が斬新で面白い。エンディングで役者がみんなで踊り始めるところは、インド版蒲田行進曲といった感じか。
自分の今までの人生に答えが隠されている
とても面白かった
回想シーンではスラム街と音楽がマッチしていた
エンディングの全員でダンスはインドっぽかった
インド映画かなと思ったらイギリス映画
デブ・パテルさん好きです
点と点が線
自分はインド貧困の描写とかより、シンプルに点と点が線になってミリオネアを走り抜けるのにグッときた。
ラストの線路や電車といった”ポイント”を通過しながら”一直線”に向かっていくジャマールがまさに”点と点が線”であり感動せずにいられない
ただミリオネアものとしては最終問題の答えかたがそれかい!ってのはあったかなぁ;
クイズに答えられる青年
Amazonプライム・ビデオで鑑賞
全部、生きてきた中で見てきたというラッキーで、クイズにどんどん回答していく。教養などなく、スラムで生きてきた。その人生というのがなんとも悲惨でアンラッキー、とことんかわいそう。
現実のミリオネアでもあったけど、テレフォンが愛する人に「元気にしてるよ」「持って帰るよ」とかをいうために(クイズと関係なしに!)使われるのは、すごくドラマチックで大好き!
インパクトはある。 スラムの現実。カルカッタでは、親が片足切って子...
インパクトはある。
スラムの現実。カルカッタでは、親が片足切って子供に同情で物乞いさせたり・・・。生きていくにはちょっとした盗みもするし、仲間を見捨てることも。でもそうしないといけない現実。日本人の自分たちがその事件に対して偉そうに物申すことははばかれる、
そして宗教の現実。共存という概念はないだろうから、淘汰されてしまうんだろう。前インドに行ったとき、インド人から、カーストはヒンズーだけでなくイスラムにもあって、結婚も同じカーストでないとできない、と聞いた。
スラムや宗教のことはNGOに関わっているだけに知っていて、さして驚くことはなかったが、やっぱり映像のリアリティはすごく伝わってきた。
サリームやラティカは途中の数年空白になっているので、3人の動向を平行に並べて、それが1つにまとまっていくような内容にすればもっとよかったのでは・・・と思う。
日本のクイズ・ミリオネア思い出しました笑 主人公のジャムールが次々...
日本のクイズ・ミリオネア思い出しました笑
主人公のジャムールが次々と問題を解いていくことがこの映画の醍醐味ではない。
問題がジャムールの人生に沿ったものであり、それを物語る所がこの映画の愛や勇気を感じさせてくれる。
最後の問題だけ、彼は答えられない。
三銃士の最後の1人だけ彼の人生の中で名前が出てこないのだ。
運だけを頼りに答え見事に成功する。
問題に答えられた事、彼女にまた再び会えた事。
この二つの奇跡が同時に起こったことに人生に勇気を与えてくれるのだと思いました。
しかし、インドの社会は悲惨だなと改めて思いました。盲目の歌手の方が2倍稼げる。そのために歌えた子供の目を奪うなんて……
インドの社会状況も知れるいい作品だと思います。
残酷過ぎる現実を越える純愛に生きる希望をもらえる映画
ずっと見たくてないなかなか見れなく、飛行機でたまたまやってて初めてみました。
今、自分に起きてるつらいことなんて些細な問題で、どんなにキツくても諦めないことの大切さと、人を本気で愛することの美しさをシンプルで衝撃的なストーリーだからこそ深く染みました。
スラムで育った一人の青年がミリオネアに出場し、見事に全問正解するサクセスストーリーですが、1000万ルピーを手にした時点で、番組の司会が詐欺罪で警察に突き出してしまう。
無学のシャリーフが全問正解まであと1問まで辿り着くのは確かに奇跡。警察も詐欺と信じて疑わず、そのミリオネアでの回答一問一問を見直しながら、なぜ解けたかを検証していくのですが、そこにはインドのスラムで育った壮絶で劣悪で、非道な経験、その中で出会った唯一の肉親である兄、幼馴染で恋心をいだくラフィアの3人で道を切り開き、成長していく。その過程が問題の一問一問にはまって、無学の青年が問題を解いていくというものでした。
ただ、このインドのスラムという環境…想像を絶する環境で、途中なんど目をそらせたことか…。ただ、これ、たぶん現実なんだよな…と改めて思うにつれて、心が痛くなる。
そして、その想像を絶する現実の中で、兄とラフィアは自ら道を切り開くことを諦め、現実的に生きることを選択する。シャリーフはラフィアと引き離されては探し出し、自らの運命を開いて行こうとする。
途中途中で、シャリーフがラフィアを見つけては、ラフィアは現実から抜け出せず、兄はマフィアの部下として弟とラフィアを引き離し続ける姿や、3人がスラムを必死で生き抜くすがたに、やはり生まれ持った運命は変えることができないという諦めを嫌という程感じらせられるし、ある意味で本当に救いのないほど現実に生きる事がつらいことであると思い知らされました。
誰もが、今の現実に甘んじるしかない環境の中、決して諦めずにミリオネアの最後の問題に到達した弟の姿に心を打たれた兄は、裏切り続けてきたシャリーフとラフィアに自らの命と引き換えに最後の手助けをし、シャリーフは最後の問題…全く回答がわからない中、4択を正解させ、ラフィアと運命の、そして、もう引き離されることのない再開を果たす。
最後のシーンでシャリーフがラフィアに「運命だよ」と言って、キスをするシーン…めちゃくちゃ泣いたし、ただのサクセスストーリーではなく、どんなに劣悪な環境に置かれてても、諦めずにひたすら行き続ければ運命を開くことができる…その劣悪な環境というのが、想像を絶する環境なだけに、その運命という言葉がより説得力を持ったラストシーンでした。
兄弟で獲得した賞金
急速に経済発展中のインドを舞台に、生きるか死ぬかの強烈な記憶を辿りながら出題に答えていくジャマール。そこには危険を顧みずラティカ探しをするジャマールをいつも守っている兄サリームがいる。追っ手が来ないようマフィアの手下になり人生を汚してしまったが、最後も命に代えて、ジャマールをラティカと出会わせ、賞金獲得後もラティカの追っ手が来ないようにしてくれた。兄弟で掴んだ賞金と、兄と引き換えに再会できたラティカ。ラティカは兄弟よりものんびりで諦めが早く、ひやひやさせられたが、だから守りたくなるのかな。
イルファンカーンの意地悪な見方は、今後はやっと生き抜いたスラム上がりの2人に向かう世間の目となるのかと悲しかった。
ジャマールの子供時代の子は見覚えがあるがわからない。
テレビ画面に食い入る人々には、彼が人生を賭けて取り戻そうとしているものが何か…は解らない。
ボリウッドムービーの底力。
観る前までは、幾らアカデミー八冠に輝いたとは言え「だってダニー・ボイルでしょ…」と思っていた。
『ユージュアル・サスペクツ』はまだしも、『ザ・ビーチ』や『普通じゃない』での作風を知れば、そう感じるのも当然かも知れない。
しかし、これは優れた娯楽映画だった。しかも過去の作品。特に『普通じゃない』辺りでの、時に癖の有った編集を磨き上げた上で、ストーリーの流れを以前の様に寸断する事無く描き切った事で、万人の観客全てに分かり易く提示しているのが、アカデミー八冠に繋がっているのでしょう。
元々ダニー・ボイル作品と言うと、やたらとカメラアングルに拘った不安定な画面構成が多いのですが、冒頭の尋問場面から続くジャマールの口から明らかにされて行くインドの貧困。そして番組出演に至る彼の人生…。
それらが序盤の貧困場面の不安定感と、不正疑惑による尋問場面の相乗効果によって生かされている。
それらを更に、生き馬の目を抜く子供達の逞しき姿や、街中の喧騒・飛行機・列車の騒音等が溢れる音響効果を最大限に生かす事で画面に凄い躍動感が出ています。
「○えを知っていた」と答えるジャマール。
彼の人生経験とクイズの問題がシンクロナイズして行くのだが、厳密に言うと、作品中に彼が知り得ていた答えは100$札のエピソード等、ほんの少しでしかない。多くは問題の答えよりも、それに繋がるインドの国内の政治・経済・貧困層に於ける問題点を身に染みて感じていただけにすぎない。
しかしながら、100$札のエピソード等に於ける尋常ならざるインドの貧困事情を観客側は知るにつれ、知らず知らずの内に感情を揺さぶらてしまう。
ジャマールの人生経験とクイズ問題のシンクロ。
それに歩調を併せる如くジャマールの成長と、かってのスラム街が高度成長の波に乗って高いビル群の中に飲み込まれて行く姿。
今では世界有数のIT大国に成長したインド。
それでも人々の暮らしは決して裕福になった訳では無い。
だからこそ大金が得られるテレビのクイズ場面に一喜一憂する。
映画の後半は、ジャマールの初恋を巡る叶わぬ恋愛物語になる。
それは彼にとっては大金以上に勝る物。
テレビ画面を食い入る様に見ている人々には、彼が人生を賭けて取り戻そうとしている物が何かは知らない。
それでも人々は挑戦するジャマールの姿に自分の姿を重ね併せて応援する。
画面に映るのはかってジャマールが走り抜けたスラム街や、世界遺産。それと縁の有る人々達。
まるで事情は知らずとも彼の願いが叶う事を願い応援する。
そんな願いが爆発するエンディングに於ける心のミリオネアの素晴らしさに感激を覚える。
(2009年5月2日シネセゾン渋谷)
私は何も知らない外国人
衝撃でした。インドの現実がひとりのスラム街出身の青年の生い立ちによって、とてもリアルな内容になっていました。まるでドキュメンタリーを見てるようで、出演者が演者とは思えない迫力です。
スラム街の子供たちがどうしてあのようにしか生きられないのかが、とても伝わってきます。
外国人観光客が出てくることによって、私たち外国人は何も分かっていないと言われているようでした。表面的な観光や同情が滑稽な感じがしました。
鑑賞前はミリオネアと絡ませることの意味を分かりませんでしたが、解答出来た理由を紐解いていくと私たちはスラム街の人々を何も知らない人だと当たり前のように思っていたことに気づきました。
彼らは生きぬくためにいろんなこと経験していることを知り見方が変わりました。
目を潰されてしまった少年が主人公に言った君は運がよくて僕はなかったそれだけというセリフが印象的でした。不運を受け入れて、恨まない少年の姿は考えさせられるものがありました。
鑑賞後、主人公が大金を手に入れてどのような生活を送るのかが気になりました。鑑賞した人と討論するのも楽しいと思います。
この映画に出会えてよかったと思える一本でした。
インド下層社会の描き方の大迫力がすごい
総合85点 ( ストーリー:75点|キャスト:80点|演出:90点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
インドの貧困についてのひどい話は直接・間接にいくらか聞いていたが、それをこのような画像と物語つきで見せられるとその凄まじさに改めて圧倒される。ごみ廃棄場に住むというような普通の貧困生活だけでも十分厳しいのに、民族対立や孤児を食い物にする犯罪者まで登場し、証拠もないのに警察に拘束されて拷問されたりする社会もあり、その世界にどんどんと引き込まれてしまった。ここが最も印象に残ったし、他の映画と比較しても相当に迫力があった。
ひどい少年時代の生活を描いた前半の描写と話は素晴らしかったが、物語の本流はやや平凡だった。物語はクイズに答え続けて幸せに近づいていくという物語はいいし、それに何故ジャマールが答えられるのかを語るのもいい。ただし問題の答えをたまたま知っているというそんな偶然が何度も続くのにはちょっと疑問符がつく。悪に染まった兄サリームが突然に自らの死を覚悟してまで弟とラティカのために裏切るのも唐突だったし、ましてラティカをただ逃がすだけでなく、彼女に執心の犯罪組織の親玉までを殺してその後の憂いをきっちりと絶つというのは主人公に都合がよすぎる。これがなければ大金を得たとしても犯罪組織に追われ続けるのだから、簡単に幸せにはなれなかったはずなので、ここも兄の突然の変心と自己犠牲いう偶然に頼りすぎていると思った。
総合としてはかなりの力作でした。やはりスラムと貧困とを背景にした少年時代の描き方が秀逸。物語は色々と偶然に頼る部分はあるけれど、困難を乗り越えて幸せのために努力する姿もいいし、人生の逆転劇な結末もすっきりとまとめていました。
すばらしい映画です。
映画館で3回観ました。
原作も読みました。
フォレスト・ガンプのインド版のように感じましたが、それを上回る出来であると感じております。
辛い人生を送りながらも、最後には幸せをつかむストーリーは結末が解っていても、映画の醍醐味ですね。
素直に気持ちをスカッと出来る映画です。
純粋に生きていく健気な姿は羨ましく思えました。
映画って本当によいですよね。。。
流れるような120分。
気付けば、アッという間に幼少期から青年へと変わる流れ。
観ていてダレる事がなかったです。
サントラもインドらしくて良かった。
最後の一問。
テレフォンでの彼女とのやりとりが素敵でした。
でも個人的には間違ってほしかったかな。
「ファイナルアンサー」と言う前に、本当に欲しいものはもう手に入れてましたから。
拍手を贈りたい
見終わって自然と拍手をしていました。
劇中、刑事が"金と女は人生を間違わせる"みたいなことを言っていたけど、最終的に彼はそのどちらも手に入れた事になるんだよね。
彼が求めたものは
億万長者になることじゃなくて、彼女への愛だったってところも、実にグッとくるものがある。
〜人生とは何を選択するか?正しく生きれば幸せになれるんだ〜そう思わせてくれる映画です。
近年最高かも。
お薦めします。
期待しすぎ・・・?
かなりの期待で観てしまったので、ちょっとあれ??って思ってしまいました。
幼なじみの女の子とも何度も再会してしまうのも、現実的じゃなくていかにも〜って感じだしなぁ・・・。
公開当時、エンディングまでしっかりみると大ドンデンが、なんて聞いていましたが、DVDでみると、ど、どれが大ドンデンなのかもわからない、っていう感じで。
インドのストリートチルドレンや、貧困というのを再認識するにはいいのかもしれませんが、期待外れでした。
カレーというよりはタンドリーチキン
踊られてしまった。
そしたらもう敵わない!
エンディング、インド人もびっくりのダンシングで悲惨なそれまでがふわっと宙に舞ってどこかへ飛んでいく。その後味がダニーボイルっぽいなと思った。物語にすっかり心を引き込んでおいて、最後にこちら側へボールをパスする感じ。それでハッとして、冴え渡った気分になる。これがソーカイカン?
それにしても
生きていくこと=サバイバルであり、
誰かを信じて手を取り合うことも、誰かの手を振り払い裏切ることも、
同じようにある。みんなそうだ。
何かを得るためには何かが犠牲になる。
ということを誰もが、受容している、と思ったり、
そんな風に、裏切りや不条理に慣れ親しんでしまってる私に、
ジャマールの正義は正しく強く訴えかけてきた。
うっとうしいくらいに、揺ぎ無く、辛辣に。
だからスクリーンの暴力をみて、何にどう自分が反応し、感じているのか
突き止めてみるのが少し怖かった。
私の生活には一人でカフェに行ってルンルンするくらいの余裕があるから。
子供たちが走る姿、町の泥まみれのエネルギー、お腹に響く太鼓の音、
そこにある全てを巻き込んで行くリズム。
繰り返される辛い仕打ちに、どうして心が折れてしまわないのか、って
初恋の思い出など捨ててしまえば楽になるのに、って思った。
激流に身を任せてしまえばいいのにって。
最後にクイズに正解したことに、私は少し驚いた。
いきなりのハッピーエンドに、途惑って違和感があった。
それで、そのまま、あのダンス!
陽気すぎる!
そのパスをうけて、たじろいだけど、大事にとっておこうと思いました。
ただ現実をえぐり出すのではなく、
堂々とミラクルを起こしてみせる、監督の強い意思や姿勢はさすが!
映画ってやっぱり素敵だとそればっかりで楽しげな帰り道。
ただ楽しいだけじゃなく、楽しむほうを選択するってこと。
時代が求めた作品
時代の流れ、というか、空気、というか。そういうものが求める
映画、というのが存在するんだなぁ、と、初めて実感できた作
品かもしれない。
一言でいれば、「おとぎ話」だなぁと。主人公ジャマールの境
遇や舞台となるインドの状況などはかなりシビアなれど、ジャ
マールのラティカに対する想いはどんなときでも、まさに一点
の曇りもなし。まるで彼の生きる全てが、ラティカと出会うため
に存在するかのよう。ここが全くブレないので、「なぜジャマー
ルの都合のいいようにクイズの問題が出るのか?」といった
ことは、どうでもよくなってしまうのだ。
いや、むしろ、「クイズの問題も、全てジャマールがラティカに
会うために運命が用意したものなのだ」と解釈できてしまう程、
ジャマールの想い、エネルギーが作品からあふれ出ている
感じ。この気持ち、分かるなぁ。と、過去の自分を思い出して
みたりも。(^.^)
クイズパートでは、ライフラインの使い方がうまかった。ジャ
マールの貧しさ、さらに、不正をやっていないと取り調べの
警部に感じさせる、「オーディエンス」。司会者みの…、じゃ
なくて、クマールの狡猾さを際立たせる、「フィフティ・ フィフ
ティ」…。
そして、最後の問題で本当に答えが分からず、唯一番号を
知っている知人である兄の携帯にかけ、ラティカが出るとい
う、心憎い展開につながる、「テレフォン」。ジャマールが兄の、
そしてラティカの消息を知る手がかりになり、最後に自由に
なったラティカと話す手段となるのが、兄の携帯電話という
のが、実にお見事。ラティカが車の中に置いてきた携帯電話
に出るシーン、「ジャマール?」は、思わず涙がでそうになっ
た。
ジャマールが生きてきた過程と、クイズの正解がリンクする
点も違和感がない。アメリカドル紙幣の問題などは、てっきり
タージ・マハルのアメリカ観光客から知り得たのだ、と思い
きや、もっと悲しい出来事で知ってしまった…、という意外性
などもあって、とてもよくできたと思う。また、ジャマールが
凄まじい競争率(のはず)である、『クイズ$ミリオネア』へ
出場できた裏技なども、さりげなく盛り込まれているところな
どからも、脚本のうまさを感じた。
作品全体を流れるエネルギー、そしてラストのダンスでの
締めくくり。見終わった後の一種の爽快感は、『ダークナイト』
とは全く正反対で、2008年はまさに、「光と影」の2つの作品が
両極端で存在したんだなぁ、などと感じたりも。アカデミー賞
での扱いも、まさに「両極端」だったし。(^^ゞ
踊ってたくましいインド
アカデミー作品賞を取っても、いつもの年なら見に行かないのですが、知っているTVクイズ番組と重なって興味が沸いたことと(興行収入が比較的よいのもこのためだと思う、しかし、みのさんは映画の宣伝には起用しないほうがよかった=映画イメージ悪し)インド美術展(ムンバイのスラム題材)を最近観たこともあり、見に行くことにしました。
最初は、クイズに正解して長者になってからの話が続くのだと予想していましたが、他の方のレビュー通り、クイズの回答と合わせ、回想がリンクして、最後の大団円まで不条理、矛盾、ねたみ、応援、暴力そして、恋愛が入り混じる構成で引き込まれていきました。
クイズに回答する場面が、TVクイズ番組と同じく見所で、緊張感を持たせて、回答正解でハジケル気持ちがたまりません。
本作はイギリス映画ですが、最後に恋愛が成就し、ハッピー有頂天になってみんなで踊るところがインド映画気分に浸れました。インド映画は踊るから全部ハッピーエンド、たぶん。
後日談ですが、『主演子役のスラムの家が開発で壊されて、ホームレスになっている』との報道があり、真偽はわかりませんが映画内容と同じく『援助を受けるための演出?』と考えると、スクリーン外でも、たくましい、感心してしまいます。
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