劇場公開日 2009年6月13日

「CMを見て期待していたのに・・少し物足りない」真夏のオリオン しーぼーずさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0CMを見て期待していたのに・・少し物足りない

2009年6月15日
鑑賞方法:試写会

知的

あとちょっとだったのに・・・。
感動はしたけど何か物足りない。
これが見終わった直後の私の感想である。

もっと感動したかった。
頻繁に流されるテレビのコマーシャルに
かなり期待して見に行った。

倉本艦長役の玉木さんは予想通りすばらしい演技でした。
が、親友の有沢艦長役のケミストリー堂珍さん
はっきり言って役者不足です。
彼は主役(倉本艦長)の恋人の兄であり親友の役
(助演男優の中では)ストーリーの半分を担う重責である。
ここになぜ俳優としては初チャレンジの堂珍さんを持ってきたのか。
歌手としてはすばらしいかもしれないが
俳優としてはまったくなっちゃいない。
もう少し俳優として確立している人を持ってきて欲しかった。
監督の読み違いかも知れない。
その後のインタビューか何かで
監督は堂珍さんの事を「メジカラ」があるとおっしゃっておられたが
どこに「メジカラ」なんてあったのでしょうか。
私には「メジカラ」なんて少しも感じられなかった。
堂珍さんの目はいつも何処かわからない所を見ていて
最後まで気持がこちらに伝わってはこなかった。

もう少し真剣に演じて欲しかった。
彼は演じようと思って演技をした
要するに学芸会に出た高校生のようなものである。

私が望んでいたのは極限の演技である。
その人に真になりきる演技である。
潜水艦が沈み今まさに
自分の命さえなくなろうとしている時の緊張切迫状態の時と
平和で親友とくつろいでいる時の柔らかさとの違い
どちらも何か今1つしっくりこない演技でした。

少なくても俳優としてお金を貰って演じている以上
そうゆう(極限の)演技を観客として期待するのは無理からぬ事である。

感動させて貰えなかった怒りと
一生懸命演じていた周りの人の演技をも
何か台無しにしたような気がしたのは私だけだったのでしょうか。

しーぼーず