劇場公開日 2009年1月10日

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「これは、立派な大人向けの作品である」ミーアキャット カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これは、立派な大人向けの作品である

2008年12月18日

知的

カラハリの砂漠にミーアキャットの家族は住んでいる。
体長30cmほどのカワウソに狐の毛をつけたような小動物。
生後三週間して住みかの穴蔵から地表に初めて出る。
彼等の多くは、大人になる前にワシやヘビ、
その他様々な敵のエジキになるか、餓死してしまう。
コロの生後から大人になるまで、
といっても半年にもならない期間の出来事を巧みに描いていた。
狩りに出て兄から餌のサソリの捕り方の
OJTをうけたり、
最大の天敵であるワシの見張り方を自己学習したり、
蛇との戦いの仕方、
テリトリーの守り方を命を賭けて学んでいく。
しかし、
テリトリー争いでコロは家族からハグレ、
一匹で生活する羽目に。
この状態が続くことは死を意味する。
彼等は家族一緒に助けあって生きている動物で、
一匹では敵から身を守れないから。
ようやく家族の元へ辿りつけたと思った瞬間
さいごの危機がやって来る。

この作品馬鹿に出来ない傑作である。
この作品の蔭で何匹のコロが犠牲になったのだろうか。

カサキショー