劇場公開日 2008年7月19日

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「お下劣!悪趣味!でも…大好き(^^;!!」スターシップ・トゥルーパーズ3 mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0お下劣!悪趣味!でも…大好き(^^;!!

2008年7月10日

笑える

単純

興奮

 あの「スターシップ・トゥルーパーズ」が帰ってきた!しかも製作総指揮を務めるのはポール・バーホーベン!相変わらず“バーホーベン印”全開で、これまたトンデモない映画に仕上がっております。

 この映画は日本が最速公開で、未だアメリカでの公開は未定なんだそうです。ちなみに前作「スターシップ・トゥルーパーズ2」は、日本のみの劇場公開で、本国アメリカでは、“TVムービー”として放映されたそうです。そんな影響からかもしれませんが、1作目と比較して圧倒的にショボい!バグズの群れの描き方とか戦闘シーンとか、宇宙戦艦のスケール感とかが、非常に寂しい(それなりに、描かれてはいますが…)!何より今回映画化の目玉として、これまで映像化出来なかったパワード・スーツ“マローダー”が登場する!ってことで相当期待していたのですが、こいつが出番の少ない上に、殆んど動かねえシロモノでして…(>_<)。あの伝説の1作目からは、程遠い出来と言わざるを得ない仕上がりでございました。

 ただ“主義・主張・思想”の点では、この映画正当に1作目のソレを継承、発展しておりまして、その辺りは間違いなく“バーホーベン印”でございました。具体的に申しますと、歌う総司令官・アノーキが全宇宙で大ヒットを飛ばした戦意高揚の歌「死に日和」(←タイトルだけで吹っ飛ばされますが、実際に歌ってるシーンを観ると、脳天カチ割られます(^^;)の悪趣味さや、相変わらず首や腕がグロテスクに飛び散りまくる戦闘シーン。そして極め付けは、バグズの大群を前に為す術もないベックと女性兵の前に現れ、次々とバグズを倒していくマローダーを礼賛するかのように、その戦闘シーンの間中、彼女たちは恍惚の表情を浮かべながら、ず~っと神に祈りを捧げている…まあ、何とグロくて悪趣味な映像のオン・パレード!でもね~、コレがまた快感になってくるんですよ。『おお!コレコレ!!』って感じでね~。観ていて思わず笑っちゃってましたからね。吾輩は大好きです!この映画が描き出す“不条理ワールド”(^^;。いやあ、わかる人にはわかってていただけるでしょうが、一般の方々には如何なんでしょうか?自信を持っては、ようお薦め出来ません(^^;。

 今回ジョニー・リコ役で、シリーズへのカムバックを果たしたキャスパー・ヴァン・ディーン。やはりこの役ははまり役ですね。しかし、ウラを返せば『この役以外、もう演じられないじゃなかろうか?』って心配になってきます。それだけイメージが強烈(他の映画に出てますか?)なモンで。そういう意味では、俳優ってやはり難しいですね。

mori2