劇場公開日 2008年8月30日

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「パンダのおやじ。」パンダフルライフ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5パンダのおやじ。

2008年9月13日

悲しい

難しい

幸せ

ただ、可愛~い♪癒された~い♪の一心で観に行ったのが、
案外しっかりとしたドキュメンタリーだったので驚いた。
とはいえ、彼らのおとぼけムードいっぱいの映像に、
ほんわかふわふわと彼らが転がり遊ぶ様子は、激カワイイ☆

それにしても。。
絶滅の危機にあるパンダの生育には並々ならぬ努力が施され、
人間&パンダの両面において、とても勉強になったのは確か。
胡散臭いドラマ仕立て(最近そういうナレーションが多い)
と思いきや、菅野美穂のほのぼのした語り口はかなり絶妙で
和歌山から中国へ旅立った兄弟のその後には、ちょっと泣けた。

パンダって、ものすごく人間ぽいのだ。
寝ているパンダに飼育員が餌を投げる…が、まだ寝ている。
そこで何度も何度も名前を呼ぶと「え?あ、なに。オレ?
あぁ~餌ね。ハイハイ。」みたいな感じで起きてくる(爆)
…そしてあぐらをかく。食べる。まるでどっかのお父さんだ^^;

可愛いとは言い難い、そのしぐさや表情も。
ひねくれてケンカをするし、なんと想像妊娠までする!(爆)
こんなに喜怒哀楽が激しい動物だとは思わなかった…。
残念ながら、先日日本で生まれた赤ちゃんは亡くなったが、
双子を産むパンダは、基本どちらかしか育てないのだそうだ。
それを人間は交代で抱かせ、おっぱいを飲ませ、育てさせる。
どうも最近の中国には、いい印象が持てないのだけれど(汗)
この「成都大熊猫繁育基地」での彼らにはとても好印象^^;
未熟児灰色パンダの発育過程には、かなり感動。。
パンダの生きざまから生命の不思議を教わった気がする。

おそらく好き好きが分かれるタイプの映画…だろうけど、
学生の頃まで獣医か飼育係になりたかった自分なので
(あまりに脳密度が足りなくて方向転換…)
動物の為に生きている彼らを見ると、つい感情移入してしまう。
危機に瀕しているとはいえ、パンダたちは彼らをこよなく愛する
人間に手厚く保護されている、一握りのラッキーな動物なのだ。

(人気アイドルの道は険しいというのが、人間と同じねぇ(T_T))

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ハチコ