「人間の弱さ、心の暗さから目が離せない」実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち) グッドラックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人間の弱さ、心の暗さから目が離せない

2011年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

「突入せよ!「あさま山荘」事件」を観て以来、山荘の内側を描いた本作も観ておきたいと思っていました。
1960年以降の学生運動の流れが冒頭にあり、激化していく活動の状況はわかりやすかったです。原田芳雄さんのナレーションが効いてます。

60年代前半は「コクリコ坂」の頃、後半は「マイ・バック・ページ」ねと思いつつ観ていると、70年代に入り連合赤軍の暴走が始まります。
銃で武装し先鋭化、短期間に10名以上が殺害される榛名アジトのリンチ事件、そして逃亡の果てのあさま山荘事件。

人間の弱さがねちっこく描かれ、目が離せませんでした。
集団が方向性を失い、ストレスが内向きに発散される陰惨さはやりきれませんでした。だけど呪文のような革命理論を聞いてる間は、観ているほうもチョット感覚が麻痺してくる、怖ろしいことです。

グッドラック