ウォーリーのレビュー・感想・評価
全97件中、21~40件目を表示
ピクサーの宝物
子供たちの大好きなロボットが宇宙を舞台に大活躍する冒険ファンタジーであると同時に名作「ローマの休日」や「わんわん物語」を思わせる胸きゅんラブストーリでもあります。
地球が環境汚染で住めなくなり人々は宇宙へ旅立ってしまいます、汚れた地球で空き缶や鉄くずを纏めて片付けるのがウォーリー(Waste Allocation Load Lifter Earth-classゴミ配置積載運搬機・地球型)たちロボットの使命でした、700年もの月日で生き残ったのはウォーリー1台だけになってしまいました。ウォーリーは仕事が終わると自分のコンテナに戻り大好きなミュージカルビデオを観るのを楽しみにしています、いつか自分も恋人と踊って、手を繋ぎたいと夢見ています、そんな折、突然現れた宇宙船から出てきたのが最新型ロボットのイブ(Extraterrestrial Vegetation Evaluator宇宙からやって来た植物探査機)です、妖しいものは容赦なく爆破してしまうお転婆さんで空も飛べるし箱型のウォーリーとは月とすっぽんに思えます、砂嵐が迫る中、必死でイブを自分のコンテナに避難させます。ウォーリーはイブに宝物(ウォーリーが拾ってきたガラクタですが)を自慢します、緑の草を見せたところで突然イブが草を回収して固まってしまいます。
例えればイブはノアの方舟にオリーブの枝を咥えて戻る鳩さんだったのです・・、ここから先は本編で。
感情豊かで芽をだした草や虫にも優しいウォーリーは人間以上に思えます。
ウォーリーとイブのほかにも多勢のユニークなロボットが出てきます、ウオーリーの大型式はちょっと怖い、お掃除ロボットのモーは働き者でいつも拭き拭き、ロボットのほかにもあれがいます。人類が滅びても生き残るだろうと言われるゴキちやんです、一人ぼっちのウォーリーには大事なお友達です。ウォルト・ディズニーが貧しかったころ屋根裏部屋にいたネズミがペット、後にミッキーマウスになった話を思い出します。
ピクサーの偉いところは最先端の技術力を持ちながら物語性や心象の表現に重きを置き、手段と目的の取り違いを決してしないところです、これはスティーブ・ジョブスの理念でもありましょう。
アンドリュー・スタントン脚本・監督は実際のウォーリーたちを映画のように撮りたいと考えました、アニメーターたちを集めて講師に呼んだのはアカデミー賞カメラマンのロジャー・ディーキンスさんです。実際の映画ならどう撮るか、照明プラン、カメラワーク、レンズ特性まで研究し尽くしました。ロジャーさんはメイキングの中で、「遠くを撮ると手前がボケてしまうのはレンズが発明されて以来メーカーが取り組んできた改善点です、アニメーションでわざわざやるとは笑えました」と振り返っています。ゼロ・グラビティの宇宙空間で消火器で飛び回るウォーリーとイブのランデブーは素敵でしたね、このシーンも室内シーンだったところを大幅変更して実現しました、たとえ試写会まで漕ぎ着けても違和感に気付けば撮り直し、ストーリーまで変えることを厭いません、許した経営陣、作業を厭わなかった仲間たち、なんと素晴らしい絆でしょう。
子供たちだけでなく大人もしばし童心に帰ってほっこりしてみてはいかがでしょう、お勧めです。
ピクサーだったのね
評価が高く気になったので観ました
ロボットだからセリフがあまり無くちょっと退屈でした....
(セリフが無いのでちょっとでも目を離すと何してるか分からないし気持ちが読めない)
セリフが無いからこそ良かったシーンもありますよ
大人が見ても子供が見ても楽しい
ストーリーが秀逸、ゴミ問題を結構ダイレクトに題材にしているけど全裸説教臭くない
序盤はほとんど会話もなく進んで行くのにピクサーのショートアニメで鍛えているからか、ディズニーらしいユーモアで話に引き込まれていく
中盤から人類が出てくるんだけど物凄く驚く
何故かというと、序盤にも人類の影像は出てくるのだが全て実写だった(宇宙脱出計画を宣伝する大統領、ウォーリーのお気に入りの映画)のが700年宇宙で運動せずにすごしたせいで肥満してCGのデフォルメされたピクサーのいつものキャラになっている
さらにはエンドロールアニメで地球に帰還した人類が移動ユニットを降りロボットの力を借りて文明を復興させていく様子が人類芸術史を追うように再現される(壁画→モザイク画→水墨画→ルネサンスなど)
…あれ?ということは、これまでのピクサー作品は実写世界滅亡後の2周目の世界なのか?
なんてSFファンお得意の深読み考察まで可能
恋愛映画としての側面もあって、ウォーリーとイヴが宇宙空間でBGMに合わせてランデヴーするシーンがロマンチック、ディズニーは本当に音楽の使い方が上手い
船外にいる二人を見つけた男女が出会って恋の連鎖になるのも良い
全方位で誰が見ても楽しめる作品
2001年宇宙の旅オマージュがすごいので好きな人も是非
こういう未來も在り得る
前半はウォーリーとイヴのみで殆ど台詞も無く、
イヴが帰還してからは人間が登場し台詞も増える。
しかしメインは台詞の少ないロボットなので、
彼らの関係性の変化を台詞無しで表して行く様子が、
堪らなく愛おしい。
ロボットのツンデレに泣かされました。
しかも舞台となるのは荒廃した地球と、
地球に見切りをつけた人間たちというテーマで、
イヴの使命から人間たちが翻意するという、
それまでは人間たちは地球という星すら知らない状況で、
なのに嘗ての故郷、地球を目指す人間たちにかなり上がります。
序盤のサイレントさは、
ディズニー映画にいつも同時上映している短編映画に似ていて、
毎回結構好きなので、これも好きです。
可愛いロボットちゃん映画だとばかり
笑えるし泣けるし、このままロボット恋愛ものだと思っていたら、ぎょっとする後半の展開にちょっと驚かされました。
お話自体はひねりは弱いような気もしますが、全体の雰囲気というか、あの世界の感じは喋れるキャラクターより、このロボットたちというのが良い味のかもしれませんね。あとマスコット的なあの虫ちゃんも。
当時は観た後にとても人恋しくなった記憶があります。
言葉を使わない事で感情が伝わる
個人評価:3.8
少し大人なピクサー映画。
ロボット同士の心の交流を描く作品だが、表面的な感情に留まり、少し物足りない。お決まりの追う者・追われる者のストーリー構図がメインになってしまっている。
しかしながら、感情描写が豊かなピクサー映画。さすがに随所に見所があり、言葉を用いないやり取りでも、表現豊かに感情が伝わってくる。
人類が見捨てた地球に残され700年間もの間せっせと清掃を続けるロボ...
人類が見捨てた地球に残され700年間もの間せっせと清掃を続けるロボットウォーリーと人類史上最もキュートで危険なツンデレ女子ロボットイヴが繰り広げるドタバタSFラブコメディ。
遥か未来の29世紀が舞台なのに、手を繋ぎたいけど繋げない”赤いスイートピー”状態の2人が冒険する世界は700年間怠惰に過ごした為に自力で起き上がることも出来ないほどに肥満化した人類が暮らす、AI管理下の超巨大スペースシップ。気が遠くなるくらいに透きとおった純愛の向こうに浮き上がる人類再生というテーマが眩いくらいに輝いています。
AI対人類の話なので当然あの名作SFへのオマージュが律儀に出てきますし、ウォーリーとイヴの消火器を使った宇宙遊泳デートは物理的には間違っていますが、『ローマの休日』のように優雅で何回観ても泣けます。
ウォーリーとイヴのラブストーリー
一番伝わるのはロボット達の愛情。ウォーリーもイヴも個性がとても良く描かれていて、文明批評や最後のご都合主義のような再移植は彼らを引き立てるための背景に過ぎない。
無機質なイヴがだんだん可愛く見えてきた。特に、記憶喪失状態のウォーリーを元に戻そうと奮闘して、最後に手を取り、おでこを合わせる場面は最高。
ただし、宇宙空間に植物を防護無しに晒すのは厳禁。一瞬で粉みじんになる。
すごい良かった。手をつなぎたく、手ばっかり見ちゃうウォーリーかわい...
すごい良かった。手をつなぎたく、手ばっかり見ちゃうウォーリーかわいい。WALL-Eにはちゃんと意味があって「ゴミ配置積載運搬機地球型」の頭文字を繋ぎ合わせたものになってる。
Waste = ゴミ
Allocation =配置
Load = 積載
Lifter = 運搬機
– Earth Class = 地球型
全てロボットまかせの世界。手を叩いたり、音声で操作、浮遊して走る椅子に乗ったデブデブの人間は転んだら起き上がれない。機械化する未来への警告みたいなメッセージもある。
手をつなぎたくなる
見てきました!見てきましたよ!WALL・Eウォーリー
ディズニー大好きでピクサー大好きなあたしっ *ミ
とりあえずやっぱ映像が素敵すぎましたheart+kira*
めっちゃすごい、3Dよりアナログな感じのタッチのが好きなんぢゃけど、
でもめっちゃよかった!きれいでした。
大嫌いなヤツゴキ透けが出てきたのに、それすら可愛く見えてしまったにょ。
イブとのラブシーンがフランス映画みたいでめっちゃすてきっイブハート
あとキャラクター。
ピクサーアニメの1番好きなところは愛くるしいキャラクラーです。
もう、WALL・Eがやばいっ!!!!
健気だし、一途だし、王子様みたいだし、
ロボットなのにきゅんきゅんしちゃいましたウォーリーd.heart*
イヴとの恋やモーっていうお掃除ロボットとのかかわりとか
ほんとロボットなのに人間より人間らしく感じて、そのアンバランスさがすごくツボでした。
ストーリーはよくある感じといえば感じなんやけど、
なんかロボットなのに(こればっか)人間よりも愛にあふれてて
ウォーリーが植物を届けようとする場面とか、ラストのウォーリーとイブの絡みには
思わず号泣してしまった・・・最近映画みて泣きまくりな気がするあたしです。
みなさんも機会があれば見てみてねっ♪
観終わったあときっと大切な人と手をつなぎたくなるはずっ! * ゜
良質なSF冒険物語
環境破壊によって荒廃し、人類が地球から脱出した時代。
地球に残されたのは、膨大なゴミとそれを片付けるロボットたちだった。
そんなロボットの一つであるウォーリーは、いつか誰かと手をつなぎたいと願いつつ、何百年もの間働き続けていた。
ピクサーが贈る遠未来SFアニメです。
物語冒頭では、荒れ果てた地球で延々とゴミの片付けをしている主人公ウォーリーの生活が描かれます。
そこに人類から送り込まれた探査ロボットイヴが現れたことで、物語は動き出します。
イヴと手をつなぎたいと願うもなかなか距離を縮められないウォーリーの姿は、なんだか青春恋愛映画でも観ているようで微笑ましかったです。
そうして序盤では地球での日々が描かれるわけですが、イヴが植物を発見し、人類の居る宇宙船に帰ることで舞台は宇宙へと移ります。
個人的には、宇宙船アクシオムの描写が凄く好きです。
システマチックに船内を動き回るロボット群に、彼らに頼りっぱなしで自ら歩くことも出来ない肥満体ばかりになっている人類。
船そのものはとても清潔で快適そのものですが、人類はそれを捨てて立ち上がり、母なる地球に帰還するという展開は胸が熱くなります。
また、アクシオムの艦長が自らの足で立ち上がるシーンに、名作「2001年宇宙の旅」で猿が文明を一歩を獲得したシーンを被せるという面白いかつ意義深い演出も最高でした。
エンドロールでは、平穏で聴き心地の良い曲と共に、地球帰還後の人類の生活が描かれます。
ロボットたちと一緒に農業をしたり漁業をしたりと、文明を否定せずかといって頼り切ることもしない、あるべき社会が描かれておりとても面白かったです。
本作はエンターテイメントとしても一級品なので、SF好きでなくても十二分に楽しめるでしょう。
文句なしの五つ星映画です。
ハロー・ドーリー!
私の中でとっても好きな映画である『ハロー・ドーリー!』が全編にわたって流れるのが嬉しかったですね。これからこの『ウォーリー』を観る方は、ぜひぜひ『ハロー・ドーリー!』をご覧になってから観ることをお勧めしますよ。ウォーリーの心浮き立つ気持ちが、よりビビッドに感じられると思いますよ。
ほぼセリフなしで進んでいくこの映画、果たしてどれぐらい楽しめるのか不安でしたけど、まったくの杞憂でしたね。彼らロボットの表情(!)、彼らロボットの感情(!)、まったく素直に感じられることができました。
いやぁ、ウォーリーとイヴが顔を寄せ合った時のアップが最高でした。ちゃんと恋がありましたよ、そこには。
伝わってくるものがなにもない。
イギリス行きの飛行機の中で観た映画その1
なんだかいまひとつ。
伝わってくるものがなにもない。
というのもストーリーにひねりがなくてありきたりな感じ。
ストーリー作成より映像作成に全力をそそいだのはよくわかる。
Wall'eはかわいいけどヒロインポジの白いオバケみたいなの(写真右)
の見た目がまっったくかわいくないのもよくない。
ウォーリーとイヴの手を繋ぐシーンが最高で思わず涙がほろり。 でもや...
ウォーリーとイヴの手を繋ぐシーンが最高で思わず涙がほろり。
でもやっぱりセリフが少ないとなんかなーって感じが自分には残りました
動作ひとつひとつに思いがあったり伝わって来るんだけどな〜うーん
ピクサーの中でも1位2位を争う名作
面白かった。セリフや登場人物が少なくてもこんなに面白い作品を作れるのか。
荒廃した地球の様子、宇宙船の中での人々の暮らしぶりなどどれも熟考されていて世界観に深く入り込めた。
とはいえ、ロボットが感情を持つまでに発達してしまった世界でまた人類は復興していくことができるのだろうか。人間は機械に頼ることに完全に慣れてしまい働くことの意味をもはや忘れてしまっている。
3.11でもわかったようにいくら故郷が荒廃しても人間は故郷に対する帰属意識を持っていて船長が地球へ帰りたいと思ったのも自然な流れなのだろう。
セリフがほとんどないのに強く伝わって来る繊細な感情、はっとするほど美しく鮮かな映像、ストーリーの良さ、そして多くのピクサーの作品に共通する魅力的な世界観。ディズニー・ピクサーは毎回毎回なんでこんなに名作ばかり作れるんだろう。アーロと少年という駄作を見た後だからかもしれないがウォーリーはとても面白く感じた。
誰にでも胸を張ってお勧めできる作品を見つけた。
全97件中、21~40件目を表示