劇場公開日 2008年10月4日

「知覚と快楽の螺旋」容疑者Xの献身 HILOさんの映画レビュー(感想・評価)

知覚と快楽の螺旋

2022年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

主演俳優の福山雅治が作曲し挿入歌として起用。難解なトリックを天才物理学者として謎解きするミステリーのメインイベントと言っても過言ではない見せ場に流れるのが福山雅治が作曲した『知覚と快楽の螺旋』。007の代名詞でもある『James Bond Theme』に憧れた福山雅治が作曲した『知覚と快楽の螺旋』の謎解きシーンはガリレオの代名詞と言っても過言ではない。そんな『知覚と快楽の螺旋』の謎解きシーンを映画版から削除したのか。とにかく気味が悪いしハリウッドに負けない超名作でも全てを台無しにしてる。西谷弘監督がTVシリーズと映画化との差別化を狙ってあえてカットしてシリアス路線に転向したとか。ハリウッドの海外ドラマ『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル』にも登場する計算するシーンは世界標準ですからガリレオだけが特別ではない。西谷弘監督の勉強不足でしたね(昭和あるある)。昭和の日本映画は商業ではなく芸術として撮影するのが慣例でした。ちなみに原作のイメージは福山雅治ではなく佐野史郎なので長身痩躯のイケメン俳優で滑舌がよく早口言葉が得意な俳優さんだとガリレオが更に盛り上がったかもしれない(要は専門用語を駆使してマシンガントークの如く畳み掛けるタイプの学者)。

HILO