劇場公開日 2010年1月23日

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「豪華キャスト目当てで観にいくものじゃない」Dr.パルナサスの鏡 凛々シストさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0豪華キャスト目当てで観にいくものじゃない

2010年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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楽しい

萌える

徹頭徹尾、テリー・ギリアムワールド全開なブラックファンタジーだと思います。
テリー・ギリアム監督の映画と言えば、『未来世紀ブラジル』でいうところのダクトだったり、劇中に色々とメタファー的な要素を散りばめたり、摩訶不思議な世界感を持っていたりすることが特徴的でございますが、その世界感は、自然哲学だったり、政治や経済に対する哲学だったりに通じていたりしたと思います。
本作は、その摩訶不思議な感じが、ファンタジックな要素や、4人の男たちがあっちの世界やこっちの世界で同じトニーという男の役を演じていることによって、更にワケがわからなくなっています。
なので、はっきし言って、「なんじゃこりゃ?」って感じでつまらない人にとってはひたすらつまらない映画でございましょう。
ヒース・レジャーの遺作でございますが、取り敢えずジョニー・デップが出てるから観ておこうか?くらいな感じだと、金返せ!くらいに思ってしまうかもしれませんね。
しかし!面白い人にとっては凄く面白いんじゃないかな?
ファンタジーが好きとかというより、人生とか死生観とかについて考えるのが好きだったりする人にとっては、なお更面白いんじゃないかなと思います。
そういう哲学を持った映画なんじゃないかな?と思いました。

しかし、娘のヴァレンティナを演じたリリー・コールのなんとスタイルのよいこと!流石はスーパーモデル!

凛々シスト