劇場公開日 2008年12月19日

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「オバマ次期大統領のための映画?」地球が静止する日 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0オバマ次期大統領のための映画?

2008年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1951年の『地球が静止する日』のリメイク。1951年の作品は、核や冷戦などが背景として描かれていますが、今回の作品では、環境破壊・地球温暖化と言うことに関するメッセージが込められています。

「地球を助けるために、人類を抹殺する。」これほど強烈なメッセージは無いのではないでしょうか。人類のために地球環境は脅かされ(同時に、人類自身の生存環境も脅かされてはいますが)、地球温暖化の影響が顕著となってきた今、タイムリーな話であると思います。

未知の物体に対して直ぐに攻撃的な態勢をとり、実際に攻撃してしまうと言うアメリカの描写は、結構シャレになりませんね。そう言う姿勢が、今のイラク・アフガニスタンの現状を生んでいるのではないでしょうか。

端々に「We can change.」と言う、オバマ次期米大統領のキャッチフレーズ「Yes! We can.」にも通じるようなセリフが出てきたのは、オバマ氏の大統領当選を予期していたわけではないでしょうが、非常に印象的でした。

一応、物語としては、ヘレンとジェイコブ親子の姿を見て、人類にはまだ期待出来るところがあるということを感じたクラトゥが、地球を救う行動に出ると言う終わりなのですが、うーん・・・。人類の一人しては、人類が抹殺されるのは困りますが、地球温暖化対策や、イラク・アフガニスタンの現状を見ると、人類に期待する余地は有るんでしょうかね?

勝手な評論家