劇場公開日 2009年9月4日

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「スピーディだが余裕のある展開」サブウェイ123 激突 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5スピーディだが余裕のある展開

2009年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

まず結論から。水準以上の出来でおもしろい。
犯人が要求するタイム・リミットが60分で、犯人と捜査側の駆け引きが、ほぼリアルタイムで展開される緊張感が堪らない。これは、たまたま交渉役になってしまった実直そうな運行司令官のデンゼル・ワシントンと、多面性のある犯人像を見事に演じたジョン・トラボルタのふたり以外を適度に排除したことが成功した。快活な話術と冷淡な行動をとる犯人と、徐々に冷静な判断をするようになる運行司令官の、無線を使ったやりとりに集中できる。また、スピーディな割に、犯人の真の目的を推理したり、身元の割り出しの過程など、余裕を持って観ることができた。ただただカメラを振り回した挙げ句、細切れの連続にしてしまった「トランス・フォーマー」シリーズとはエラい違いである。
地下鉄の警笛をあしらった音楽が効果的。また、コマ送りが多用された地下鉄が、通常の滑らかな動きになるラストは静寂に包まれる。車内のハラハラドキドキのキーパーソンは、女性や子供ではなく、意外にもノートPCを持ち込んだ青年だ。

マスター@だんだん